今日は「『巨大地震や津波災害から住民を守る』講師養成講座」に参加しました。
本年元旦に発生した能登半島での大地震を受け、日本海側を選挙区とする道議として、本道においても日本海側における震災への備えを強化すべきだという質問を本年3月7日に行いました。その際鈴木直道知事からは「早期避難の重要性を住民に伝える講師の養成講座を開催する」との答弁がありました。
全道各地で順に講座が開催され、留萌管内の開催は本日8月8日となりました。
まず最初に旭川地方気象台の地震津波防災官である浦島寿仁氏から「地震・津波の基礎知識」についてのご講演がありました。
浦島氏は、日本海側で津波が発生した場合、他地域と異なる特徴があるとして、以下の3点を挙げられました。
①津波到達までの時間が短い。
②地震の規模の割に津波が高くなる。
③津波が長時間に渡り続く。
そのために、日本海側で地震・津波が発生した場合に備え、以下の3原則に立った行動が重要と話されました。
(1)想定にとらわれるな。
(ハザードマップはあくまで一つのシナリオでしかない。より高いところへの避難を考えよ)
(2)その時の状況に対して最善を尽くせ。
(最善とは「もうこれ以上何もできない」というところまで手を尽くすこと)
(3)率先避難者であれ。
そして北海道総務部危機対策局危機対策課から、家庭における災害への備えとして、日頃からどのようなものを備蓄し、準備しておくべきかの講義がありました。
期せずして今日の夕方4時過ぎ、南海トラフ巨大地震の想定震源域内で巨大地震が発生し、宮崎県南部では震度6弱が計測されました。被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。
太平洋側と比較すれば地震発生の可能性は低いと見られている日本海側でも備えが必要です。日本列島に住む以上、常に地震を考えなくてはならないと改めて感じました。
素晴らしい講座を開いて下さった道総務部危機対策局危機対策課、留萌振興局の皆様に心から感謝申し上げます。
コメント