道議会第三回定例会が開会~中国の輸入停止措置への対応などを議論~(2023年9月12日)

 道議会令和5年第三回定例会がスタートしました。

 鈴木直道知事からは議会に対して、総額約397億円の補正予算の提示がありました。主な内容は以下の通りです。

○特別高圧電力利用事業者緊急支援事業費 4億9,583万3千円
 →電気料金高騰の影響を受けている特別高圧電力を利用する中小・小規模企業を支援する

○道産水産物緊急消費喚起事業費 8,800万円
 →中国による日本最水産物全面輸入停止措置に緊急的に対応するため、道産水産物の消費拡大に向けた取組を支援する

○医療機関等勤務環境改善支援事業費 1億5,311万4千円
 →新型コロナウイルス感染症対策地域医療支援基金を活用し、感染症患者の治療等に従事する医療従事者の勤務環境改善等を支援する

○畑地化促進事業費補助金 21億2,029万6千円
 →水田の畑地化を促すため、農業者が負担する土地改良区地区除外決済金等の経費を支援する

 今定例会の最大のテーマと私が考えるのは、ALPS処理水の海洋放出への対抗措置として中国が行っている日本産水産物の輸入停止措置への対応です。緊急支援として消費喚起事業を行うための補正予算が提示されましたが、この事業をスピーディーに実行するだけでなく、政治的リスクの高い国に輸出が偏らないようにしなくてはなりません。

 今定例会では私も一般質問の機会を得られる予定ですので、道の認識と取り組みをしっかり質して参りたいと思います。

 また今日はお昼の時間に議場コンサートが開催され、松前神楽北海道連合保存会の皆様による舞楽を拝見することが出来ました。

  松前神楽の起源は明らかではないようですが、松前城の槍ノ間で1674年に初めて湯立神楽が行われたことや、1698年正月に獅子神楽が行われたことの記録はあり、松前藩主が寄進した獅子頭も現存しているようです。また神職を中心に神事として行われてきたのも松前神楽の特色であり、現在でも渡島地方を中心に檜山、後志、留萌管内にニシン漁と共に日本海を北上するように伝承され、120に及ぶ各地の神社例大祭等で奏上されています。

 本日は神社の斎主が神楽のはじめに舞う榊舞(さかきまい)、神様からのお恵みを頂き人々の幸せを祈願する利生舞(りしょうまい)、延命息災、立身出世を願う翁舞(おきなまい)、邪神・悪神を鎮め、悪魔祓いをする獅子舞(ししまい)の四つの舞が披露されました。

 地元留萌管内の若手漁業者の中にも、松前神楽を残すために活動している方々がおり、地元神社のお祭り等で拝見したことがあります。主に北海道の日本海で受け継がれてきた伝統文化を大切にして参りたいと強く感じました。

 

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