今日は憲法記念日。今から78年前の昭和22年5月3日、日本国憲法が施行されました。
戦後80年の節目となる本年の今日、各政党が談話を出しています。私が所属する自民党も含め、基本的にどの政党も、基本的人権の尊重、国民主権、平和主義という現行憲法の基本理念を大切にするスタンスに変わりはないと受け止めます。違いがあるとすれば、これら基本理念を堅持した上で、各条項を変えるか否かという点です。
現在の社会的価値観や国際情勢は、現行憲法が制定された当時とは大きく変わっており、国の形となる憲法にも、当然変えていくべきものがあると私は考えます。
平和主義を徹底的に貫くのであれば、それを担保する上で最も重要な存在である自衛隊を憲法に明記するべきです。護憲を訴え、憲法を一言一句変えずにさえいれば平和が維持されると考える政党は、そもそも世界観が異なると割り切るしかないのかとも思いますが、残念ながら武力行使をあきらめない国、武装勢力に対して、憲法九条の理想をいくら説いても抑止力とはなりません。
以前に比べれば、憲法改正を語ること自体がタブー視されることはなくなりました。国会をはじめ各界で地道な議論をされてきた関係各位のご努力の賜物です。
今年7月に参院選が予定されています。参議院は良識の府であり、6年の任期が決まっている立場だからこそ、国家の屋台骨である憲法のあり方等、国家の根幹に関わるテーマを各党、各候補が掲げ、骨太の議論をしてほしいと願っています。
留萌市内でも桜が開花し、各地できれいな花びらが見られるようになりました。

子どもたちが元気に遊び、未来の夢を笑顔で語り、お腹いっぱいご飯を食べ、ぐっすりと眠れる環境は、いつの時代も守られなくてはなりません。貧困、戦禍等の悲惨な状況を防ぐために政治があります。
日本も課題は多くありますが、戦後80年、子どもたちが戦争の心配をせずに過ごすことができた素晴らしい国だと思います。
戦争の心配をせずに過ごすことができるという状況は、残念ながら近年、変わりつつあります。変えてはならない大切なものを守るために、変える必要があるものもある。子どもたちの背中を見て感じました。
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