今月8日午後から9日朝にかけ、北海道にまとまった雨が降り、留萌管内全域も大雨に見舞われました。
旭川地方気象台によると、管内の10の観測地点のうち、遠別町では219.0ミリ、初山別村で157.0ミリと、9日正午までの24時間降水量で観測史上最大を記録しました。
8日夜、初山別村共成地区で農業を営む秋山直人さんが写真を送ってくれ、現状を伝えてくれました。
用水路と川が共に溢れたとのことです。
今日の午後、JAるもいの長谷川裕昭組合長と共に、遠別町、初山別で被害が出た各地を視察して参りました。
具体的な農業被害が確定された後、市町村、道、国と、それぞれのステージで出来る支援策を早急に検討し、講じていかねばなりません。
また来週以降も雨の予報があり、新たな被害が生じたり、崩れたところが再度崩れる二次被害の発生に十分に気を付けなくてはなりません。
昨年からの水田活用直接支払い交付金の運用見直し等の、政府による農業政策の見直しに加え、地球環境の変遷、コロナ禍による需要減少と、農業を取り巻く環境は幾つもの困難に見舞われています。
先般政府は、令和2年度の北海道、3年度の全国の食料自給率(カロリー・生産額)を公表しました。全国の食料自給率はカロリーベースで38パーセントと、対前年度で1ポイントの微増となりました。
現下の国際情勢を見ても、自国で食料を賄えないことへの不安は一層増しており、政府、そして道も、食料安全保障の確立にようやく本腰を入れるようになりました。
食料安全保障の確立の一番の担い手は生産者です。もちろん、消費者の理解、需要増が欠かせませんが、そもそも食料をつくる人たちがいなければ、政策の土台が崩れてしまいます。
生産者の方々が意欲を失うことのないよう、私も全力を尽くして参ります。
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