民主主義と武力。(2022年8月5日)

目次

日中が共有できない価値観

 現職の米下院議長としては25年ぶりとなる台湾訪問をペロシ議長が2日、行いました。
 中国は案の定、強烈な不満を表明し、台湾周辺で軍事演習を行うという対抗措置を講じています。
 「一つの中国」という原則は中国からすれば絶対に放棄できない金科玉条です。それに対し、アメリカも日本も「尊重する」という立場を示してきました。
 今回のペロシ議長の訪問は、ロシアによるウクライナ侵略を受けての行動です。
 武力による現状変更を世界が認めてしまえば、次はどこで同様の事態が起こり得るか。
 それを黙って促すことはさせない。
 ペロシ議長の訪台に、アメリカの意図が見えてきます。

 台湾情勢に最も敏感であるべきは日本です。今回中国が発射した弾道ミサイルが日本の排他的経済水域に落下しました。
 北朝鮮でだけではなく、中国によるミサイルまでもが、日本のEEZを脅かす事態が今後頻発するのでしょうか。

 むやみやたらに事態を緊迫させる必要はありませんが、「武力による現状変更は許さない」という強い意志を日本こそ示す必要があります。日本と中国は切っても切り離せない隣国ではありますが、民意によって政府(つまり国家権力)がつくられるという民主主義システムを両国は共有できません。民主主義の価値観を両国が共有できる日が近い未来にやってくることも、残念ながらないでしょう。

 主張すべきは主張し、不測の事態に備えつつも、不測の事態を起こさせないために水面下の交渉も行う。薄氷を踏むような関係が今後も続いていくものと思われます。政府、国会議員はもちろん、北海道、道議会議員も緊張感を持って推移を注視していかねばなりません。

道内でも3漁港だけが上架施設

 昨日は石狩湾漁業協同組合のご一行が遠別町に来られ、令和2年に完成した遠別漁港のクレーン施設を見学されました。

 漁船を吊り上げることが出来るクレーンを用いた上架施設は、道内ではオホーツクの沙留漁港、十勝管内豊頃町の大津漁港、そして我が地元の遠別漁港の三か所にしかないそうです。

 この上架施設は最大60トンまでの船を吊り上げることができ、吊り上げた船は「シップキャリア」という自走式の台車によって移動されます。遠別漁協所属の漁業者の船の修理・点検作業が効率化され、地域漁業の更なる発展が期待されています。

 石狩湾漁協さんも同様の施設の導入を検討されているとのことで、施設見学の後、遠別漁協に移動しての意見交換会の場では、積極的な質問がなされていました。

 道議会で同じく自民党道民会議の議会運営員会に所属する、石狩管内選出の佐々木大介道議も同行されていました。

石狩湾漁協の皆様と共に千葉光悦遠別漁協組合長のお話に耳を傾ける佐々木大介道議(真ん中)

 佐々木道議は漁業問題に精通し、地元日本海のみならず道内の各漁業を回り、オホーツク、太平洋地域の実情把握にも努めている議員です。水産・漁業以外でも、特に少子化問題への取組は刮目すべき点が多々あり、私よりも若い議員ですが心から尊敬できる人物です。

 北朝鮮の度重なるミサイル発射に常に悩まされるのが日本海の漁業者です。今後の国際情勢によっては、悩みの種がさらに増える可能性があります。

 佐々木道議とも連携し、日本海漁業の振興を進めていきます。
 

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアをお願いします!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次