国民の幸せのために。 (2021年9月29日)

第27代自由民主党総裁

 ついに自民党新総裁が選出されました。外務大臣などを歴任された岸田文雄代議士です。

 4候補の中で最も早く正式に名乗りを挙げ、記者会見やSNS等でご自身の政策を丁寧に発信されるお姿がとても印象的でした。具体的な党組織改革の方策を示していたのも岸田氏のみです。

 「新自由主義との決別」というキャッチグレーズもわかりやすいものでした。

 人の何倍も努力をして成功し、多額の報酬を得るに至った方々を妬み、足を引っ張る社会であってもいけません。同時に、様々な要因で頑張っても結果を出せなかった人、一度失敗してもまた次頑張ろうと意欲を燃やしている人、生まれつきの病気等の理由で頑張りたくても頑張れない人、著しく不利な状況に置かれている人たちなどが守られる社会でなければ、皆が意欲を失い、結果として国家全体の衰退につながります。

 他候補の方々の訴えもそれぞれの信念が出ており、考えさせらえるものでした。

 温もりのある社会を訴え、年金の基礎部分への税投入を柱とした社会保障制度改革や再生可能エネルギー振興を訴えた河野太郎氏、「危機管理投資」の必要性を柱に国家国民を守る気概を最も強く出していた高市早苗氏、「少子化の進行こそ最大の国難」として「こどもまんなか庁」の創設をはじめとする子育て環境の改善を訴えた野田聖子氏。

 岸田新総裁の下、それぞれの専門分野を持って、国家国民の為、世界平和の為、いかんなくその能力を発揮して頂きたいものです。 

 全体の投票結果を見ると、なかなか興味深い実態が浮かび上がってきます。

  https://www.tokyo-np.co.jp/article/133308

 岸田陣営と高市陣営が二回目の決選投票となった際に協力することで事前に合意したそうです。それぞれの一回目、二回目の議員票は以下のようになっています。

河野氏  86 →131 (+45)

岸田氏 146 →249(+103)

高市氏 114

野田氏  34

 約束に従えば、岸田氏の二回目の議員票の獲得数は+114の260となるはず。11名の方が異なる動きをしたということです。

 また決選投票における地方党員票の結果が、河野氏39、岸田氏8と圧倒的な差が付いていることも重要です。

 河野氏が岸田体制の下、党運営または内閣でどのような処遇をされるかは不明ですが、岸田氏にとっても無視できない存在となることでしょう。

 戦いが終わればノーサイドと言われます。しかし政治家も人間。腹の中で「あの野郎、この野郎」と恨みつらみを燃やしているものです。個人の感情が個人の努力のモチベーションとなり、議員同士の切磋琢磨につながり、結果として国民の幸せにつながるのなら、私はよいと思います。

 いずれにせよ、次の戦いは衆院選です。

 私は自分の地元留萌管内、北海道10区において、与党代議士である稲津久氏の勝利に向け、一層頑張るのみです。

 

一般質問最終日

 今日は一般質問最終日です。

 我が会派から4名の議員が質問に立たれました。

目次

桐木茂雄議員(釧路地域選出・当選2期)

  弟子屈町商工会長を長く務められ、お互い道議になる前から大変良くして頂いている方です。

 桐木議員のご地元の標茶町、厚岸町では、ヒグマに乳牛が襲われ、死亡または負傷した牛はこれまで50頭を超えます。

 酪農家にとって乳牛はかけがえのない資産です。ヒグマを獲れるハンターが、高齢化などの理由により確保が年々難しくなっている状況に鑑み、桐木議員は道職員としてのハンター「ガバメントハンター」を創設し、広大な北海道の各圏域に配置することを主張されました。道からはガバメントハンターについては明確な言及はなかったものの、「乳牛を襲う問題個体の動向をしっかり把握し、電気柵の設置等の対応に加え、本庁から専門人材を現地に派遣する等して防止に努める」との答弁がありました。

 また緊急事態宣言の解除が正式に決まり、10月1日以降のコロナ対策の具体的なあり方に対する質問に対しては、

・札幌市は10月1日から14日の間、お酒提供は19:00、営業時間は20:00まで

・それ以外の地域は縛りはない

とする一方、第三者認証を受けた店舗についてはお酒の提供時間が30分延びて19;30とする等の答弁がありました。この第三者認証について、担当職員は大変な思いをして認証作業を急いでくれています。その頑張りはもちろん多としますが、その意義等についてしっかり考え、道民に理解されるものにしなくてはならないと感じました。

内田尊之議員(桧山地域選出・当選2期)

 内田議員はスマート農業の推進、日本海漁業の振興、社会福祉施設における感染対策と人材確保等について質問されました。同じく日本海側を選挙区とする者として大変興味深いものばかりです。

 日本海漁業については、「漁港を活用した増養殖の推進を進め、ウニ、ナマコ、サクラマス等が生息できる環境整備を進め、日本海漁業を振興していく」旨の答弁がありました。社会福祉施設における感染防止、人材確保については、他業種と比較して有効求人倍率が高止まりし、不足が顕著な現状に触れた上で、「高齢者や主婦等を対象とした介護業の意義を伝える場をつくり、離職者のカムバックを促し、他業種から転入する人への貸付金の充実等の方策で人材確保を進める」「有事の際には応援職員の派遣、平時には衛生用品の確保等、有事平時を問わず感染防止を強化していく」旨の答弁がありました。

 

久保秋雄太議員(オホーツク西部地域選出・当選2期)

 久保秋議員のご地元は酪農が盛んです。

 3年前の胆振東部地震でブラックアウトが発生し、電気対策はかなり進んでおりますが、断水対策についてはまだ十分ではなく、一日にどれくらいの水を必要とするか十分に把握していない酪農家が多いことが、先日の道のアンケート調査で判明しています。

 またコロナ禍による外食産業の不振は生乳への需要減少にもつながっており、酪農家の経営にも影響しています。

 対策を求めた久保秋議員の質問に対して、「生乳を全国で需給調整できる仕組みづくりを国に提案すると共に、私(知事)としてもSNSを駆使し、生乳の消費拡大に努める」との答弁がありました。

 実際に道農政部のHPにはこのような掲載があります。

https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/tss/rakuno/77051.html

 「New」と「乳」をかけるとは、担当職員のセンスの良さに感心します。

吉川隆雅議員(札幌市北区選出・当選3期) 

 吉川議員は知事の公約達成度を踏まえた今後の政策展開のあり方から始まり、道庁のデジタル化への取り組み、難聴児への支援、インバウンド観光の振興、道産ワインの振興について質問されました。

 難聴児を育てていらっしゃる皆様は、対面でのカウンセリングや病院に直接赴くことが制限されるコロナ禍において、特に大変な思いをされています。

 道からは、「広大な道の実情を踏まえ、オンラインを活用し、地域ごとに丁寧なケアに努める」との答弁がありました。

 また今後の政策展開について、特に道行政の今後の見通しについては、「スクラップアンドビルドによって事業の必要性を再考し、民間との連携も深め、必要な財源の確保に努め、ポストコロナ時代に必要な政策を実施していく」との答弁がありました。

 今日で一般質問は終わり、この後は予算特別員会の場でより細かなな議論がなされます。

 私は委員には今定例会ではなりませんが、10月1日以降のコロナ対策をはじめとする議論を十分に注視して参ります。

]]>

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアをお願いします!
  • URLをコピーしました!
目次