道北の新しい一歩。(2021年9月28日)

新市長の誕生

 26日に投開票がなされた旭川市長選挙は、自民党、公明党、日本維新の会、新党大地が推薦した今津ひろすけさんが勝利されました。

 旭川市民の皆様が、新しい流れを望んだ結果です。今津さんは支援者の方々の応援のお陰であるとコメントされていましたが、前回選挙から欠かさず街頭に立ち、市民にご自身の考えを訴えてきたご本人の努力の賜物です。

 当選が決まった直後の今津さんをテレビニュースで観ましたが、笑顔一つ浮かべず、責任感に満ちた表情をされていたことがとても印象的でした。かけがえのない若い命が失われ、今なお全容解明がなされていないいじめ問題への対応など、今後の責務に対する覚悟の表情だと感じました。

 今後のご活躍に大いに期待します。すべてのことが一度に解決できるわけではないと思いますが、一歩一歩、市政を前に進め、道北エリアの発展をけん引して頂きたいと願います。

 当選から一夜、昨日の自民党・道民会議の議員総会では、旭川市選出の安住太伸議員が、市長選挙へのお礼等、ご挨拶をされていました。

 

 市長選挙と同じく行われた道議補選で当選された林祐作さんが、明日道議会に初登庁される予定です。今回、時点に終わった木下雅之さんは、次に向けてまた頑張られることと思います。ご自身の選挙スタッフの中からコロナ陽性者が出て、ご自身が濃厚接触者となり、活動が制限される等、大変つらい中での選挙戦だったことと思います。

 旭川市の海の玄関口である留萌管内選出の議員として、今津新市長、安住道議、林道議と連携して参りたいと思います。

 

弱者の恫喝

 北朝鮮が今日午前6時過ぎ、日本海に向けてミサイルを発射したと報じられています。3月21日、25日にも短距離巡航ミサイル、短距離弾道ミサイルを出し、今月に入っても11日、12日、15日、そして本日と、同様の挑発を繰り返しています。

 自民党総裁選挙の結果が明日判明し、日本の最高政治指導者が決まることに対するけん制もあるのだろうと思います。自国の経済的困窮をよそに他国に対して虚勢を張る姿勢に対し、既に慣れてしまった感があります。

 弱いがゆえに強いふりをしなくてはならない同国の実情を、日本政府は冷静に見つめ、国民を守るための態勢をしっかり取っているものと思います。総裁候補の4名の主張を見ても、濃淡はあれど、国際政治に対して楽観的で甘い考えを持っている人はいないと見受けられます。

 人と人とが殺しあう戦争は何としても防がねばなりません。戦争を防ぐためには、実際に戦争が起きても負けない実力を備えなくてはなりません。「戦争は嫌だ」と唱えるだけでは戦争は止められません。矛盾するようですが、戦争を絶対に防ぐには、戦争に備えなくてはならないと、私は考えます。

 明日新総裁に決定し、10月4日に第100代総理となる方には、何よりも世界平和実現の為に力を尽くしてほしいと思います。現実的な備えはもちろんですが、それだけでなく、協調できる友好国との連携など、実際の武力のみに頼らない枠組みを作りに汗をかいてほしいと思います。

 北朝鮮の暴走を止め、日本国民の生命と財産を守ることが究極の目的であり、必要な軍備の整備は目的達成のための手段です。手段ありきではなく、かといって手段なくして目的が達成できるという甘い見通しでもなく、バランスの取れた対応を取れるリーダーが誕生することを願っています。

 

一般質問

 27日㈪、28日㈫、道議会では一般質問が行われています。

 我が会派から二日間の間で4名の議員が質問に立たれました。皆様それぞれご自身の選挙区事情、政治事情に沿った質問をされ、大変勉強になるものばかりです。

目次

星克明議員(江別市選出・当選1期)

 救急救命士を務められた星議員からは救急救命士の育成について質問がなされました。また今月30日で解除が見込まれている緊急事態宣言の取り扱いについて、10月1日以降の道の対応を質した質問に対し、知事からは「直近の各種データを見た場合、本道は緊急事態宣言、まん延防止重点措置のいずれもの基準も下回っている。10月1日以降の取り扱いは最終的に国の判断だが、人流の拡大を抑え、感染拡大が再び起こることを回避するため、全ての措置をストップすることはせず、段階的な要請の解除に向けて国と協議していく」旨の答弁がありました。

村田光成議員(帯広市選出・当選1期)

 村田議員はホッカイドウ競馬の今後の振興や2030年の冬季オリパラの札幌誘致に向けた取り組み、またコロナ禍において部活動に制限を受けている小中高生の悩みへの対応などについて質問されました。

 2030年の冬季オリパラの招致に関し、知事からは「道民の支持、理解を得ることが大切であり、様々なニーズを見ながら、関係団体、自治体の協議をしていく」旨の答弁がありました。誘致に名乗りを挙げているのは札幌市で、村田議員の御地元の帯広市はスピードスケート競技で関連しているとのことです。誘致に向けた道の積極姿勢は、この日の答弁では見えませんでした。 

 

 

滝口直人議員(北斗市・当選1期)

 滝口議員は、道南の北斗市の副市長を9年務められ、実務経験が非常に豊富な方です。

 行政の内部にいたご経験から、道内の各市町村、企業等において、災害発生時でも業務を継続できるようにするための備えであるBCP(Business continuity planning)計画の策定が十分に進んでいない点や、河川氾濫に流域全体で備える「流域治水」への対応、商工会への支援等について質問されました。

 道からは、「市町村や中小企業のBCP計画策定を促すため、振興局等から直接職員を派遣し、助力する」「小規模企業振興条例を改定する中で、商工会への支援策の充実について検討していく」等の答弁がありました。

 

大越農子議員(札幌市豊平区・当選2期)

 当選同期の大越議員と言えば(あくまで私の印象)、食品ロス問題の代表的存在です。他にも憲法改正問題や教育問題にも通じておられ、また都市部選出議員でありますが、一次産業に関する発言も積極的になされています。

 今日はコロナ禍により外食産業が多大な制限を受けている中、道産水産物の消費拡大を図り、浜の現場を支えるため、家庭内での魚食の拡大等に向けた道の取り組みや、デジタル化が進められる中、情報通信機器を十分に扱うことができない高齢者等への対応、コロナ禍における不正確な情報による誹謗中傷や混乱を防ぐための広報啓発のあり方等について質問されていました。

 魚食の拡大については、わかりやすいレシピの紹介や専門家による旬の魚の紹介等の発信の強化に努めること、広報についてはマンガなどを用いたわかりやすい手法を活用すること等の答弁がありました。

 大越議員ご自身がかつて漫画家として活動されていた経験があります。道の広報に大越議員の技術が活かされれば良いのではと感じました。

 

丸岩浩二議員(札幌市南区・当選2期)

 丸岩議員と言えばヒグマ対策。

 今年6月に札幌市東区の市街地にヒグマが出没し、道民が負傷する事案が発生しましたが、丸岩議員の地元の南区では、以前より頻繁にヒグマが出ており、丸岩議員は一貫して対策の充実を訴えてこられました。

 今日の質問では、道として生息数等、ヒグマの実態を正確に把握できていないことを指摘し、一度痛みを覚えれば人に容易に近づかなくなるヒグマの生態に着目し、電気柵設置等の対策を充実させること、また振興局が中心となり、市町村、専門家等からなるヒグマ対策チームを作り、日常的に連携してく体制を構築すべきであると述べられました。

 知事からは、ヒグマ管理計画の改定に際し、平時からの備えの充実を図るため、日ごろから振興局を通じて関係機関の連携を一層充実させるとの答弁がありました。

 

 今日の夕方の政府対策本部会議において、北海道を含む19都道府県に発令されている緊急事態宣言が、今月末で解除されることが正式に決まりました。

 これまでの各議員による質問の中で何度も言及されてきましたが、解除後の対応が重要です。

 10月1日以降、道はどのような対応を事業者に求めていくのか、明日の一般質問の中で明らかにされるものもあると思います。明らかにされ次第、私も迅速な告知に努めて参ります。

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