第二定例会の概要
道議会6月第二回定例会は、6月15日から7月2日までの会期の中で、新型コロナウイルス感染症に関連し、北海道への緊急事態宣言の期限が当初より延長されたことを受けた緊急支援策や、新しい旅のスタイル等のコロナ対策を中心に厳しい議論がなされ、特別会計を含む1,301億円の補正予算並びに7つの意見書を可決し、閉会となりました。
◎成立した予算(特別会計を含む)
合計 1,301億1,294万4千円
・緊急対応分 750億9,558万4千円
(緊急事態宣言が6月21日まで延長されたことを受けた緊急支援金等。6月15日に議決)
・一般分 550億1736万円
(バス会社、タクシー会社への臨時支援金や酒類販売事業者への支援金、生活福祉資金貸付事業費への補助金等)
私は6月23日に一般質問をする機会を頂き、6月14日と7月2日の総務委員会でも質問に立ちました。
質問の内容はぞれぞれ議事録をHPに掲載致しましたのでご覧下さい。
◎6月23日一般質問https://asanotakahiro.com/activity/info-20210701/
◎6月14日総務委員会
・危機対策関連職員への感染防止対策についてhttps://asanotakahiro.com/activity/info-20210617-2/
・防衛施設等周辺の重要土地の取得に対する規制等についてhttps://asanotakahiro.com/activity/info-20210617/
◎7月2日総務委員会
・ヒグマ出没事案への対応についてhttps://asanotakahiro.com/activity/info-20210702/
・道職員の定年延長についてhttps://asanotakahiro.com/activity/info-20210707/
◎可決された意見書
1.地方財政の充実・強化を求める意見書
⇒令和4年度の政府予算編成並びに地方財政計画の策定にあたり、コロナ禍による新たな行政需要などを十分に把握し、地方一般財源総額の確保を図ること。
2.選択的夫婦別姓制度の議論の活性化を求める意見書
⇒夫婦が異なる姓を名乗ることによる影響や国民の価値観の多様化及び世論の動向等を踏まえ、選択的夫婦別姓制度に係る議論を社会に開かれた形で十分に行うこと。
3.学校教育におけるデジタルトランスフォーメーションを適切に進めるための意見書
⇒情報端末の利活用や個人情報の保護等に関する教職員研修の在り方についての検討や紙面の活用と対面学習の併用等、適切な形で学校教育におけるDXを進めること。
4.林業・木材産業の成長産業化に向けた施策の充実・強化を求める意見書
⇒2050年までの温室効果ガス排出量の実質ゼロ実現に向け、本道の森林の多面的機能を持続的に発揮するべく、必要な森林整備事業予算等を確保すること。
5.国土強靭化に資する道路の整備等に関する意見書
⇒「防災・減災・国土強靭化のための5か年加速化対策」の計画的な実施及び本道の道路整備・管理の長期安定的な執行に必要な予算を確保すること。
6.義務教育の機会均等の確保と教育予算の確保・拡充を求める意見書
⇒義務教育費国庫負担制度の堅持、少人数学級の一層の充実等、義務教育の機会均等の確保を図ること。
7.私学助成制度に係る財源措置の充実強化に関する意見書
⇒公教育における私学の社会的役割に鑑み、コロナ禍を受けた私学経営環境の厳しさを踏まえ、私学助成制度を充実強化すること。
◎その他(留萌管内に関連すること等)
特定有人国境離島地域への追加指定について
平成29年4月1日に施行された「有人国境離島法」に基づき、全国の29地域148島が「有人国境離島地域」に指定されました。うち15地域71島が「特定有人国境離島地域」に指定され、より手厚い補助がなされている中、羽幌町の天売島、焼尻島(厚岸町の小島も含む)が道内離島の中で「特定」扱いから外れていたことに関し、北海道東北地方知事会において、天売・焼尻をはじめ他の離島を特定有人国境離島地域に追加指定することを政府に要請することが決定されました。追加指定の実現に向けて、私としても道と協議し、努めて参ります。
災害対策が急務
7月2日、静岡県熱海市で大規模な土石流が発生しました。亡くなられた方々にお悔やみ申し上げ、被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
今回の災害に関連し、鈴木直道知事は北海道においても同様の土砂災害が発生する恐れがある危険箇所を点検する旨表明されています。
6日に留萌建設管理部事業室の山本明宏室長から、留萌管内における土砂災害警戒区域等指定の内訳についてレクチャーを頂きました。
留萌管内においては、
・急傾斜 285か所
・土石流 153か所
・地すべり 44か所
の合計482か所が指定されており、今後熱海市の事案の原因究明がなされるのを注視しつつ、同様の大雨が発生した際にどの様な危険性があるのか、調査がなされるとのことです。盛り土の実態も不明な点が多々あるようです。コロナ対策もまだ収まらない中、担当職員の皆様の負担も大変なものとなると思われますが、熱海市でのいたましい被害を他人事ととらえず、わが町でも起こりうるものと捉え、備えを万全にしていかねばなりません。
留萌管内でも3年前の7月初め、集中豪雨により国道232号線が通行止めとなりました。
本格的な夏を迎え、災害対策が急務です。
少雨の影響も注視
8日、管内を回った際、牧草がかられたロールが目に留まりました。
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今年は雨が少なく、天候に恵まれており、留萌管内では各農作物の生育も早く進んでおり、牧草は例年より7.4センチ長い92.0センチの草丈であり、生育は3日、一番草の収穫は4日早いとのことです。
一方で昨日、ある農家さんにお話を伺うと、雨の少なさによる農業被害が非常に心配とのことでした。
天候は人間の力でコントロールできず、その影響をもろに受ける農業はじめ一次産業に対しては、政治、行政の力が必要となります。
管内はじめ全道の少雨の影響も注視してまいります。
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