ロシアによるウクライナ侵略が始まってから既に4か月以上が経過しました。主にウクライナの東部地域を巡り、激しい戦闘が繰り広げられていると報じられています。
戦争が始まるきっかけは様々であり、双方に言い分があるものです。しかし、手を出した方が悪いのは自明の理です。自分たちの主張を武力行使によって実現させようとする行為はもうやめようとした、戦後70年以上にわたる国際社会の積み重ねを、ロシアは無にしてしまいました。
これが国際社会で認められてしまえば、ロシア以外にも同様の手法で自国の主張を通そうとする国々を勢いづかせ、世界の平和が根底から崩されることになります。最終的な決着がいつ、どのような形でつくのかは私などにはとても見通せませんが、理性的な判断が出来る国が連携し、国際秩序を取り戻してほしいと強く願います。一日も早く、奪われなくても良い命が守られるようにしてほしいものです。
戦後日本の平和を守ってきたのは、アメリカの核の傘と自衛隊です。平和を願う国民の気持ちが世界に伝わり、日本を極端に敵視する国がごく一部に限られたという面はあると思われますが、決して自国に攻め込ませない、攻められたとしても国民の生命と財産を守り切る等決意の下、厳しい訓練に励んでこられた自衛官のお陰で、日本の平和が守られてきたと、私は考えます。
留萌にも第二師団所属の精強部隊「留萌駐屯地第26普通科連隊」があります。本日は、駐屯地創立69周年、連隊創隊61周年記念行事が開催され、地元道議として出席致しました。
高橋誠連隊長兼駐屯地司令のご挨拶の後、来賓として留萌自衛隊協力会会長の中西俊司留萌市長がご挨拶をされ、観閲行進、音楽演奏、訓練展示が行われました。
観閲行進では、留萌管内8市町村を担当する隊が各市町村のゆるキャラと共に行進する恒例のパフォーマンスが。
音楽演奏では、「宇宙戦艦ヤマト」や、ゆずの「栄光の架橋」等、なじみの深い曲の演奏もなされました。
訓練展示では、実戦さながらの迫力溢れる様子を見ることが出来ました。
留萌駐屯地は、昭和63年8月に発生した留萌川の氾濫への災害派遣をはじめ、これまで地域の自然災害に対応すると共に、地域の火災の救助なども行ってきました。
国際貢献についても、1993年にUNTAC(国連カンボジア暫定統治機構)への隊員派遣をはじめ、近年ではゴラン高原への派遣やハイチ大地震への協力、第15次派遣海賊対処行動への参加等、大きな役割を果たしています。
また富士登山駅伝大会でも優秀な成績を収め、全国の大会関係者の中で一目も二目も置かれる存在でもあります。
3年ぶりに来客を招いての記念行事は、天気にも恵まれ、地元部隊への誇りを一段と深めることが出来、とても有意義なものでした。
午後からは、3月27日の入隊以来懸命に訓練に励み、この度過程教育修了を迎えた自衛官候補生の教育修了式に出席しました。
4月3日の入隊式ではまだあどけなさが感じられた候補生の皆様方も、今日はゆるぎない覚悟と決意を感じさせてくれる眼差しで、修了式に臨まれていました。
34名の修了生は今後それぞれの希望や適性によって各地の部隊に派遣され、新たなステージを迎えます。
留萌駐屯地には「留萌一家(るもいいっか)」という言葉があります。留萌駐屯地は地域の皆様の理解と協力の上に成り立っており、地域住民と隊員も、また隊員同士も一つの家族である、という意味です。
これからどこでどのような任務に就かれても、留萌一家の一員である皆様方には留萌の我々がついている。誇りを持って頑張って下さいと、祝辞の中で述べさせて頂きました。
修了生の皆様の新たな出発に幸多いことを心から祈っております。
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