4月28日の臨時議会開催を決定
早いもので4月も下旬を迎えました。
私事ですが、今月42歳の誕生を迎え、フェイスブック等で多くの方々からお祝いのメッセージを頂きました。新型コロナウイルス感染症の感染者が北海道でも拡大の一途を辿り、まさに国難とも言うべき事態を迎えている中で年齢を重ねるのは、これまでの人生の中で初めての経験です。一つ年を重ねるふさわしい仕事が出来るよう、日々努めて参ります。
4月23日、道議会議会運営委員会が開かれました。通常「議運(ぎうん)」と言われるこの委員会は、議会会期の日程から委員会、本会議の実施の仕方、議会改革の内容等について議論し、決めていく、道議会全体の運営に関わる委員会です。この日の議運で、28日火曜日に臨時議会を開催し、この度道が示した約784億円規模の補正予算案を審議することが決まりました。
「感染拡大防止・社会活動経済活動両立期」と「緊急対応期」の両方
784億円の補正予算案のうち、新規事業として見込まれている主なものは以下の通りです。
○新千歳空港サーモグラフィー緊急設置事業費 6,788万8千円
○医療従事者支援事業費 6,200万円
○軽症者等用宿泊施設借上事業費 23億1,213万円
○休業協力・感染リスク低減支援事業費 75億8千万円
○道産牛肉学校給食提供推進事業費 12億1,120万円
他に、既存事業の拡充として、新型コロナウイルス感染症発生の影響により経営が圧迫されている漁業者の方々の資金繰りを一層支援するため、既に設置されている「漁家経営振興対策事業費」の中に緊急的に無利子の貸付枠を創設することも盛り込まれています。
特に道民の皆様の関心が高いのは、休業要請に応じた事業者への協力金を支払う事業ではないかと考えます。法人に30万円、個人に20万円、飲食店(19時以降に酒類を提供しないことに応じたお店)に10万円を支払うというものです。道はそれぞれの経営主体の件数を12,800件、11,100件、12,200件と見込んでいますが、この中に漏れはないのか、いつの支給となるのか、これだけで不十分なのか等の疑問が私にあり、会派の中にもあります。
また、私の地元留萌管内の市町村も含め、各市町村が独自に上乗せする支援策を打ち出しています。政府、都道府県、市町村がそれぞれうまくつながり、事業者を守っていく態勢が整えられつつあります。
28日の議会で疑問点をしっかりと質し、道民の意思を伝えた上で、迅速に成立させ、道民生活を守らなくてはなりません。
関連資料として示された「北海道における新型コロナウイルス対策の展開方向(案)」の中では、新型コロナウイルスとの戦いの段階について、道は3つのステージを示しています。
①【緊急対応期】
②【感染拡大防止・社会経済活動両立期】
③【V字回復期】
現時点で私は、①と②の二つのステージに入っていると考えております。人と人との接触を減らす事、うがいや手洗いを徹底すること、3密を避けること等、一人ひとりが日常生活の中で実践しなくてはならないことを怠れば、①の比重がすぐに増してしまいます。
普段なら何の問題もなくできることを我慢する。このことを一人ひとりが徹底することで、我慢の期間を短くすることができます。ちょっと先の未来の為、今を頑張ろうではありませんか。
友人の善意に感謝
4月24日、留萌振興局の野村聡局長を訪ねて参りました。
今の時期、地元の振興局でも市町村役場でも、必要最低限の直接的接触は避け、基本的に電話やメール、FAXのやりとりとすることを徹底しておりますが、この日は私の友人を通じて届けられたマスクを渡すため、野村局長にお時間を頂きました。
このマスクは中国は遼寧省瀋陽市にある「ノースワード文化コミュニケーション有限会社」という企業の「北東アジア映像・文化観光体験センター」のセンター長である許陽(きょよう)氏とディレクターの郭睿(かくえい)氏が送って下さったものです。特に郭氏は、北海道大学に留学した経験を持ち、平成29年に日中経済協会上海事務所から「北海道サポーター」に認定される等、特に北海道に大変な愛着を持って下さっているそうです。
私は郭氏と直接の面識はありませんが、釧路湖陵高校時代にクラスメートで、ご主人と共に長く中国やシンガポールに住んでいた友人の塩地美里さんが郭氏と知り合い、郭氏が日本、北海道におけるマスクの不足状況について心配してくれ、寄付を申し出てくれたところ、塩地さんが「北海道の中でも自分の友人がいる留萌管内に」と提案してくれ、この日に至りました。
本来なら塩地さん本人に留萌に来て頂くべきところでしたが、都市間の往来をできる限り避けて頂くことをお願いしている手前、私がマスクを受け取り、代理として届けさせて頂くこととなりました。
3月28日に深川留萌道が開通し、今後の大きなチャンスを得た留萌管内ですが、今はそのチャンスを抑えなくてはならない状況にあります。そのような時に、自分自身も縁を感じている中国から、生まれ故郷の友人を通じ、温かい善意が届けられたことに、胸が熱くなります。
野村局長からお二方に対する感謝状を受け取りました。これに留萌管内の自然の写真などが掲載された冊子と、私なりに久しぶりに日中・中日両辞典を開いて何とか書き上げた中国語のお礼状を添え、お二方に発送したいと思います。
新たな体制で
さて、先週の日曜日にも道新が報じていましたが、近々道幹部の人事異動が予定されています。
教育長の佐藤嘉大さんが今月初め急逝されるという悲しい出来事がありました。教育長は道議会で承認される人事案件のため、後任人事を決めるには議会の議決が必要です。
28日に予定されている臨時議会で議決を得るため、後任人事案がこの間練られました。後任の教育長に想定されている方と連動する形で空くポストが出てきます。公営企業管理者と危機管理監の二つです。
この内の危機管理監に、留萌振興局の野村聡局長を充てたいというのが道の意向です。
過去、エース級の素晴らしい方々が留萌振興局長として着任されましたが、私が一緒に仕事をさせて頂いてきた中で、野村局長は史上最強の振興局長だと感じています。
留萌管内にとっては非常に痛いことですが、現在未曽有の難局に瀕している北海道にとっては、「最後の切り札」とも言うべき人事だと私は考えます。新型コロナウイルスが差し迫った最重要課題ですが、これから雨の時期を迎えるに当たり、各種自然災害への備えも、ウイルス対策を万全にした上で整えていかねばなりません。先般、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震対策についての新たな指針も政府から公表されています。
有事の今、更なる有事の対策を練るという非常に難しい仕事は野村局長でなければなし得ないと、道も判断したものと思います。あくまで28日の議会での承認を得て実現する人事案ですが、私は極めて的を射たものだと考えます。
私も一層、気を引き締めて、地域の為に職責を果たしていきたいと、意を強くするものです。
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