16日に苫前町の漁船が転覆する海難事故が発生し、今日で三日となります。5名の内、船長を含む3名は救助されたものの、2名の消息がまだつかめておりません。留萌海上保安部は懸命に捜索に当たり、船や潜水士を要する地元の港湾関係の事業者も協力してくれています。仲間である地元の漁業者の皆様も懸命に捜索に当たられています。
昨日から天気が荒れ、十分な捜索の時間が取れていない状況となっています。事故に遭われた方々、ご家族に心からお見舞いを申し上げます。
留萌管内は8市町村すべてが海に面しており、海と生きていく地域です。漁業は最も重要な産業の一つであり、漁業者の安全確保は最重要課題です。
今回の事故の原因を究明し、今後に活かしていくことが大切ですが、まずは何より、残る2名の方々一刻も早く救助されることを切に切に願っています。
今日から道議会令和7年度第一回定例会がスタートしました。
鈴木直道知事からは、一般会計で約3兆504億円の予算案が提示されました。

当初予算の主な内容は以下の通りです。
●重要政策のポイント
○地域の発展と安全な暮らしの確保
△安全・安心な暮らしの確保…99.5億円
・総合防災体制整備費2億6,808万8千円→防災訓練や防災教育、避難所用備蓄物資の充実等
・地域内における移動手段の維持・確保事業費1,045万円→複数市町村が連携したライドシェア導入の検討
・ヒグマ対策推進費1億2,429万6千円→出没・捕獲対策や生息実態調査により被害を低減
△地域医療や福祉の充実…286.6億円
・医療需要等の変化を踏まえた医療機関支援等事業費23億8,437万2千円→出生数や患者数の減少等を踏まえた医療機関の運営費等に対する支援
・介護福祉人材確保・職場環境改善等事業費58億6,959万7千円→介護人材の処遇改善への支援
△農林水産業の持続可能な発展…409.7億円
・新基本計画実装・農業構造転換支援事業費180億5,322万7千円→老朽化した共同利用施設の再編集約を支援
・北海道豊かな海づくり推進事業費1,000万円→北海道の豊かな海を守り育て次世代に引き継ぐための普及啓発を実施
○産業の活性化に向けたポテンシャルの発揮
△産業・人・投資の集積と地域波及…151.4億円
・半導体関連産業複合拠点化に向けた大学等連携事業費5億780万6千円→人材育成、教育研究拠点等を整備する
・森林由来クレジット活用事業費1億1,167万円→道有林によるCO2吸収量をクレジットとして販売する取り組みを支援
△食・観光など地域産業の発展…106.4億円
・インバウンドを対象とした食ブランド発信事業費2億3,005万円→大阪万博を契機とした同産食品のブランド力向上等を図る
・北海道宿泊税事業費12億573万7千円→宿泊税の導入開始に向けた事業者へのシステム改修への支援等
△自然と歴史・文化の魅力発信
・北方領土返還要求運動費4,500万円→戦後80年を節目とした返還要求運動の一層の推進
・民族共生象徴空間関連予算8,081万8千円→ウポポイへの誘客促進と伝統文化の発信等
○北海道の未来を拓く人づくり
△「こどもまんなか社会」の実現…448.6億円
・こどもまんなか社会推進事業費1,800万円→デジタルスタンプラリー等によるこどもの権利の周知
・子育て施策情報発信事業費836万円
・里親支援センター事業費3,399万3千円
△地域を支える人材の育成・確保…30.1億円
・潜在人材新規就業等支援事業費1,184万円
・自動車運送業外国人材活用推進事業費716万1千円→外国人運転手確保に向けたセミナーの開催等
・カスタマーハラスメント防止対策事業費1,017万5千円→北海道カスハラ防止条例に基づく啓発活動等
△魅力と活力に満ちた地域づくり…64.2億円
・地域づくり総合交付金48億円→振興局を通じ地域創生に繋がる市町村等の取組を支援
・北海道移住促進プロモーション事業費1,665万5千円→冬季における移住体験の動画作成やオンラインイベントの開催等
当初予算に先立ち、国の補助金からなる328億円あまりの令和6年度補正予算案が示されました。上述した介護福祉人材の確保や、農業構造転換支援事業費、医療機関への支援金などです。
我が会派からは木下雅之議員が質疑に立たれました。

急を要する補正予算ということもあり、各会派から質疑はありましたが、全会一致で可決されました。
今定例会で私は予算特別委員会の委員となり、質問する機会を得られそうです。令和7年度、国内外に極めて複雑で難しい課題が山積してます。北海道の現状を見つめ、未来も見据え、建設的な議論をしていきたいと思います。
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