道議会第四回定例会が始まりました。(2024年11月26日)

 本日から、本年最後の定例会が始まりました。

 知事から43億4,488万円(一般会計)の補正予算案の提示がありました。主な内容は以下の通りです。

●道外被災地支援保健医療福祉スタッフ派遣等経費…1億4,226万3千円 
 ➡国からの要請に基づき道内の医療機関や市町村等が令和6年能登半島地震に対して行った被災地派遣等の人的支援に要した経費を石川県に求償し、医療機関等に支弁する。

●災害復旧事業費…7億8,735万2千円
 ➡由仁町や羽幌町等で8月に発生した集中豪雨等によって生じた農業用施設や土木施設等の災害復旧を進める。

 また今定例会での争点となり得るのは、知事が提案してきた「北海道宿泊税条例案」です。

 これは、新たな道税を創設し、本道観光の全体的な底上げに必要な財源を確保することが目的ですが、既に令和元年から道に先駆けて同趣旨の税を導入している後志管内の倶知安町との調整が必要となります。倶知安町は定率2%の手法で課税をしておりますが、道の素案は宿泊費に応じて税額を変える段階的定額制を目指しています(2万円未満は100円、2万円以上5万円未満は200円、5万円以上は500円)。

 「定率制と段階的定額制の税制が同時に導入されれば、徴税を担う事業者の作業等の負担が大きく、倶知安町内だけは同じく定率制に出来ないだろうか」

 こうした倶知安町の提案に対し、道として様々な検討を行い、協議を進めてきたものの、同町の十分な理解は得られておりません。

 鈴木知事は先の定例会で、「条例案を提出する上で、倶知安町の十分な理解を得ることが必要」との答弁をされていましたが、果たして現時点で、その状況は整っているのかと言われれば、疑問符が付くところです。

 可決ありきではない真摯な議論が、これからの議会日程の中でなされなくてはなりません。

 また今日は、「カスタマーハラスメント防止条例」が可決されました。

条例策定の中心的役割を果たした清水拓也議員から趣旨の説明がなされました。

 これは、昨今問題になっている、行き過ぎたカスタマーハラスメントを防止すべく、顧客となる方をはじめ幅広く道民にハラスメント防止を呼び掛ける条例です。罰則規定はありませんが、何がカスハラに当たるのか、カスハラが働く方々の心身にどれほどの負担をかけるのか等を伝えるものです。

 東京都でも同様の条例がありますが、議員提案という点では北海道議会が初めてです。

 顧客、接客側、全ての道民が尊重し合いながら発展していける本道づくりを進める上で、大きな一歩を踏み出せたと考えます。

 

 

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