議会のICT化推進に向けて。(2022年5月13日)

 今日は道議会議会運営委員会の公務として、茨城県議会、都道府県議会議長会を訪問し、議会のICT化の先進事例について学んで参りました。まずは10時から茨城県議会です。

 

 茨城県議会では、議会運営を効率化・活性化させるための手段としてICTの導入を検討すべく、平成31年3月より議会内に検討会議を設置し、他都道府県の状況や端末導入に伴う費用・効果等について審議を進めてきました。そして、令和元年12月4日の会議で、令和2年第二定例会を目途タブレット端末を導入し、試行的に利用し、各議員の習熟度等を勘案しながら段階的にペーパーレス化を進めることが議長に答申されました。

 果たして令和2年第二定例会から各委員会でタブレット端末の使用が開始されました。更に新型コロナウイルス感染の拡大防止の観点から、主に以下の状況に鑑み、オンライン委員会の試行がなされました。

 ①感染拡大がみられる場合

 ②大規模災害が発生した場合

 ③議員に出産、介護等の事情がある場合

 またアンケート調査により、8割の議員が利用拡大を希望されているとして、令和2年第三回定例会の9月14日の本会議からタブレット端末の利用を拡大しています。タブレット端末上に本会議順序や知事提案説明要旨等を表示すると共に、一部の配布資料を端末上のみに掲載する方法が採用されています。

 今日の説明の中でご担当者は、取組の成果として主に「ペーパレス化」「オンライン化」の二つが進んだことを挙げられていました。

 課題はやはり、十分に使いこなせない議員側の問題と、議員の情報リテラシー不足をカバーする議会事務局スタッフの人材拡充です。これは6月第二定例会からの本格導入を目指している北海道議会を含め、導入を目指す全議会に共通するものでしょう。

 ペーパレス化を進め、ICT技術を導入することは、今はスタンダードです。世の変化に最も敏感であるべき議会で検討・導入が遅れてきたことは、議員の怠慢と言われても仕方がありません。「よくわからないから」、「必要ないから」、「紙媒体のものに慣れているから」等の理由を挙げる方もいるようですが、わからないなら学ぶしかありません。

 私自身、新しいものが苦手で、従来の慣習にとらわれがちな人間です。が、変わらなければなりません。

 他府県の先進事例をしっかり学び、道議会の改善に活かして参ります。

全国都道府県議会議長会にて

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