予算特別委員会で道立病院局に質問しました。(2022年3月16日)

質問のポイント 

 3月16日の予算特別委員会で道立病院局に対し、2018年から羽幌病院で始められたフレイル外来と道立病院におけるコロナ対策の現状について質問しました。

 コロナ禍で外出が憚れる中、自宅に籠ることが増え、高齢者の方々の健康状態が低下することが懸念されます。要介護状態になる前の段階で健康を取り戻すフレイル外来の重要性が、今こそクローズアップされるべきです。

 また元々感染症指定医療機関ではなく、コロナはじめ感染症に対応できる体制となっていなかった羽幌病院においても、体制強化が進められ、コロナ患者の受け入れはじめ必要な対応を取っていることもわかりました。

 ピークは越えたものの第6波はまだ収束しておらず、今後も体制整備が求められます。

質問のやり取り

目次

一 フレイル外来について

(浅野)

 フレイル外来並びに道立病院局におけるコロナ対応について伺ってまいります。

 201811月より私の地元の羽幌病院で、高齢者の方が要介護状態や病気になる前の段階、いわゆる「フレイル」の段階のうちに、早めに治療開始して、介護費用等社会保障費の抑制等を図り、健康寿命を延ばすという取組であるフレイル外来が始まっています。このことについて伺ってまいります。

(一)受診状況について

  フレイル外来が開始されてから今年度まで、毎年どれくらいの方が受診されているのか、それによりどのような効果が出ているのか、道立病院局の認識を伺います。

(経営計画課長)

 羽幌病院のフレイル外来の受診状況等についてでありますが、フレイル外来は、主に高齢者に対し、栄養状態や運動・認知機能などの低下がみられた方に早期から医療介入することで、少しでも健康な状態を長く維持していただくことを目的としており、開設された平成30年度におきましては、延べ43名、令和元年度は、延べ15名、2年度は、延べ9名、3年度は、2月末時点で延べ13名が受診したところでございます。

 道立病院局といたしましては、この取組が地域住民の健康意識の向上につながり、ご自身の健康維持に取り組むきっかけとなっているとともに、羽幌病院における総合診療医や地域医療を志す医師の人材を育成する上でも、有効な取組であると考えております。

(二)コロナ禍の影響について

(浅野)

 受診された方の健康意識の向上、健康維持に繋がり、かつ羽幌病院で総合診療医や地域医療を目指す、志す医師の方の育成にも有効な取組であるとの御答弁を頂きましたが、初年度は43名受診された一方で、翌年度から15、9、13と人数がかなり減っております。これは2020年から始まったコロナ禍によって、外出することはもちろん、病院に行くこと自体が非常に憚られるような状況になったことが大きく響いているのだろうと思いますが、こうした要因がフレイル外来の受診抑制に繋がったのかどうか、道立病院局の認識を伺います。

(経営計画課長)

 受診への影響についてでありますが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う外来患者の受診控えにより、羽幌病院全体での外来患者数が、令和元年度の延べ42,305人から令和2年度では延べ38,656人に大きく減少しており、フレイル外来についても同様の影響があったものと考えております。

(三)今後の取組について

(浅野)

 まん延防止等重点措置も21日をもって終了できる見通しが立ってきたところでありますが、コロナ禍はまだまだ続きます。ピークは過ぎたと言えども、まだ過去最大の感染拡大局面の中にある中で、これから特に高齢者の方々は様々な地域活動が制限をされて、老人クラブなどで皆さんが一堂に会して集まる機会というのも、当面制限を受けざるを得ないでしょうし、自宅に籠もってしまう機会がまだまだ増えてしまう局面にあるのだろうと思います。

 そういう時こそ、フレイル外来をしっかり受診をしていただいて、この外来が本来期待されている役割を果たすことの重要性が増してくるものと考えます。道立病院局としては今後どのようにフレイル外来の受診増に取り組むのか、最後に伺います。

(道立病院局次長)

 フレイル外来に関しまして、受診者の増加に向けた今後の取組についてのお尋ねでございますが、道内におけます新型コロナ感染症の患者数は依然として高い水準で推移をしておりまして、委員ご指摘いただきましたとおり、感染による重症化リスクの高い高齢者が外出を控えますことは身体機能や認知機能の低下を招く要因となるものと考えられますことから、フレイル外来の役割はより大きなものになっていると認識をしてございます。

 このため、羽幌病院では、地元自治体の広報誌などを活用いたしまして、フレイル外来の目的や内容などを関係者や住民の皆様に広く周知を図りますとともに、地域の医療機関や福祉施設、また自治体等とも連携をいたしまして、積極的な受診の勧奨を行うなど、フレイル外来の利用促進に取り組んでまいります。

(浅野)

 しっかりと取り組みをされることを期待しております。いま関係者や住民に広く周知を図るとご答弁いただきましたが、フレイル外来を受けるべき年齢の方々のお子さま方というのは40代、50代の働き世代だと思いますので、そうした方々の企業、もしくは商工会、そういった組織にも周知を図っていく、お子さんから親御さんに対してフレイル外来を受けたらいいんじゃないかい、というように言っていただく、そういう取組をこれまでもしていただいていると思うのですが、一層強化していただきたいと思います。

二 道立病院におけるコロナ対応について

(一)道立病院におけるコロナ患者の受入について

  次に、道立病院におけるコロナ対応について伺います。まず、道立病院におけるコロナ患者の受け入れ状況について伺いたいと思います。

 コロナが始まってから、全道で感染が拡大して、感染症指定医療機関として役割が期待されていた病院はもちろんですが、道内各地の道立病院においても、PCR検査の実施や患者の受け入れ等、コロナ対応を求められたと承知をしております。道立病院におけるこの間の患者の受入状況についてまず伺います。

(経営計画課長)

 コロナ患者の受入状況についてでありますが、地域の中核的な役割を担う江差病院と羽幌病院においては、発熱者等の電話相談や診療のほか、必要な検査の実施と入院医療に対応しており、コドモックルにおいても、疑似症患者の検体採取を行うなど、各道立病院の役割や機能に応じた体制を確保しております。

 こうした中、令和2年度の感染症患者の入院状況は、江差病院では、延べ338人、羽幌病院では、延べ14人、令和3年度は2月末までで江差病院では延べ434人、羽幌病院では延べ126人 となっており、また、北見病院においても、指定管理者である北見赤十字病院との連携のもと、令和2年度は、延べ212人、3年度は、2月末までで延べ267人の受入を行っております。

(二)道立病院の体制強化について

(浅野)

  私の地元の羽幌病院でも、令和2年度は14人、令和3年度は延べ126人の患者を受け入れていたとの答弁を頂きました。もともと羽幌病院は感染症指定医療機関ではなく、病院全体の作りもそうですけれど、お医者さんや看護師さん、スタッフの方も感染症に対応できるという研修を受けている人が配置されていなかったと承知します。そもそも求められる役割が感染症対策ではなかったと聞いております。

 そのような中、全道的な感染拡大の状況を見て、受け入れざるを得ず、しっかり対応していただいたと思いますが、感染症指定医療機関ではない自分たちが果たしてきちっと対応できるのか、現場の不安も相当あったのだろうと思います。この間、道立病院局はどのようにそれぞれの道立病院におけるコロナ対応の為の体制強化を図ってきたのか伺います。

(道立病院部長)

 体制強化の取組についてでございますが、全道で新型コロナウイルス感染症が拡大する中、各道立病院におきましては、院内感染対策マニュアルに基づき、感染予防対策を徹底することはもとより、電話による診療やオンラインによる患者家族の面会など、院内感染防止に向けた取組を進めてきたところでございます。また、入院患者の受入を行っております江差病院と羽幌病院では、新型コロナウイルス感染症対策に係る各種補助金を活用いたしまして、病床確保のほか、検査機器や簡易陰圧装置などの備品整備、防護具等の感染対策に必要な消耗品の購入など患者の受入に向けた体制の充実強化に取り組んできたところでございまして、引き続き、感染防止に努めながら、対応してまいります。

(三)今後の取組について

(浅野)

 オミクロンの流行によって今の感染拡大局面は過去最大のものを迎えておりますが、この状況に鑑みて道としてもこれまで各道立保健所において行っていた積極的疫学調査をある程度絞る、重点化せざるを得ないという措置を講じております。このため、私の地元の羽幌病院もそうですけど、各道立病院においてもこれまで以上に一つ一つの対応の問い合わせや検査の実施、コロナ対応を求められることが増えているだろうと思います。今後どのように道立病院におけるコロナ対応体制を強化して、コロナ禍に対応していくのか、道立病院局の認識と今後の取組について最後に伺います。

(病院事業管理者)

 今後の取組についてでありますが、道立病院局では、昨年3月に策定しました「北海道病院事業改革推進プラン」に基づきまして、各病院の役割や機能に応じて、発熱者等の電話相談や診療、疑似症患者の検体採取などの外来医療へ対応するほか、地域の中核的な役割を担う江差病院と羽幌病院におきましては、フェーズの段階に応じた受入病床を確保し、保健所と連携しながら患者の受入を行うなど、道立病院に求められる役割を果たしてきているところであります。こうした中、国からは、今月末に感染症対応の視点も含めた新たな公立病院経営強化ガイドラインが示されることから、道立病院局といたしましては、これまでの対応を継続するとともに、外部有識者で構成する「北海道病院事業推進委員会」のご意見を伺いながら、感染拡大時に備えた平時からの取組などについても検討を進め、地域に必要な医療を継続して提供することができるよう、道立病院の経営強化に努めてまいります。

(浅野)

 医療資源が限られている中、広い管内をカバーしてくれる羽幌病院の存在は極めて大きいものがありますので、ご答弁にあった経営強化、コロナ対応のための体制強化に努めていただきたいと思います。

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