道内有数の果樹生産地である増毛町に深刻な被害が生じています。今年初めからリンゴの木の皮がエゾシカに食べられる事態が発生しています。
本日午前、増毛町果樹協会であり、私にとって果樹分野の師匠である仙北要さんの農園を視察して参りました。
仙北会長曰く、昨年も少々同様の被害があったようですが、今年の様な広範囲なエゾシカ被害は初めてとのこと。原因として、昨年の猛暑によりエゾシカが餌とする笹が既に枯れてしまっていることと、昨年12月からの大雪により暑寒別川が渡れるようになり、山から果樹農園地帯に近づけるようになったことががるのではないかとのことです。
写真にあるように広範囲に皮が取られてしまうと、その木はもう栄養を枝に届けることが出来なくなり、実を結べなくなるため、廃棄するしかないとのことです。新たなに植樹をしても、リンゴの実をつけるにようになるには数年の月日を要するとのことです。
エゾシカやアライグマによる農業被害は近年増加の一途をたどっており、エゾシカに関して言えば令和4年度の被害額は約48億円に上ると言われています。
この日の夕方、留萌振興局の岸田隆志地域産業担当部長、畠山尚久農務課長から、被害の現状と今後取り得る対応について説明を頂きました。
減収対策や改植対策、国の事業である「鳥獣被害防止対策交付金」の活用による対策等、更なる食害を防ぐ手立てと、避けられない減収に対する手立てなどについて、生産者の意見も伺いながら、関係者が連携して確立して参ります。
まずは岩見沢市毛陽地区で採られているフェンスを設置する対策について、近々現地を視察させて頂く予定です。
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