「留萌の明日を創る会」で講演しました。(2023年5月17日)

  企業経営者を中心に組織された「留萌の明日を創る会」というグループがあります。毎月10日をめどに例会を開き、様々な観点から勉強会を行っていることから、別名「といち会」とも呼ばれています。

 2015年、初めて道議会議員に当選した際に講師を務めさせて頂き、その後2017年、2022年と、幾度となく会員の皆様と協議する機会を頂いて参りました。そして3期目の任期を得た今、また講師としてお話しする機会を頂きました。

 今回のテーマは「これからの北海道経済について」と題し、ラピダス社の北海道進出が北海道全体に、そして留萌管内にどのような影響を及ぼし得るのか、私なりに調査して考えたものベースにお話しさせて頂きました。

 経済安全保障法上重要物資に位置付けられている半導体の量産を目指すラピダス社の千歳市への進出が決まり、政府もこれまで2,600億円の支援を行っています。その投資額は今後5兆円以上と言われています。過去に本道に対して行われた企業進出の最大投資額が、自動車関連企業による約2,700億円と言われている中、桁違いのプロジェクトとなります。

 関連施設の建設工事等により必要とされる人の数は数千人とも言われており、留萌管内で言えば初山別村、遠別町、天塩町、小平町、苫前町などのまちの人口に相当します。

 千歳市をはじめとする道央圏に人手が集中するということは、それ以外の圏域にとって、今でも深刻な担い手不足が一層深刻化する懸念があります。

 しかし、世界最先端のトップ技術を扱う企業が、遠く1万キロメートル離れたアメリカ本土ではなく同じ道内に出来るということは、大きなチャンスです。「どうせ道央圏の話だろ」と冷ややかにみるのではなく、「我が町に何か持ってこれないか」と考え、行動することが、留萌管内にも求められています。

 私自身、現時点で妙案がある訳ではなく、道庁の担当者の方々にもまだ見えていないことがあります。といち会の皆様と、留萌に繋がる取り組みを考えて参りたいと思います。

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