個性あふれる4候補
自民党総裁選挙が昨日告示となりました。届け出順に、河野太郎氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏の4名が立候補され、日本国の最高リーダーの座を争う戦いが29日の投票日まで繰り広げられるます。
歴史上はじめて複数の女性候補が名乗りを上げたこと、候補全員が60代以下ということを見ても、自民党が多様化し、世代交代進みつつあることがうかがい知れます。
いの一番に表明された岸田氏は、SNSを駆使し、ご自身の政策を非常に積極的に発信されてきました。河野氏、高市氏は近々で著書を出されており、それぞれの中でご自身のビジョンがわかりやすくまとめられています。野田氏は最も遅く立候補を表明され、発信という点で今回は遅れを取っていますが、2004年にご著書『私は、産みたい』を出版され、実現したい政策課題が非常に明確に示されていると思います。
大変生意気ながら、各候補に対する私の印象をまとめてみました。
河野太郎氏
世論調査でも断トツの人気を誇ります。本日のテレビ討論会でも、また他の討論会の場でも、他の3候補から最も多く質問を受けた候補として、存在感も頭一つ、抜けていると感じます。
年金制度改革については、近著『日本を前に進める』の中で、次のように述べられています。
「社会保障制度の改革にあたっては、税と保険料の違いをしっかり整理し、明確にする必要がありあす」
「所得再分配は税金で行い、保険料は給付という対価として戻ってくるという原則をまず打ち立てて、社会保障制度をそれに基づいて再構築することが必要です」
外交、防衛、エネルギーに造詣が深いというイメージを持っていましたが、国民生活に直結する社会保障制度に対しても非常に深い研究をされていることがわかりました。
岸田文雄氏
戦後最長となる4年8か月外務大臣を務め、途中一時期防衛大臣も兼務され、その後党の政調会長を務められました。派閥の会長も務められ、政治家としての公職歴、ご経験は4候補の中で最も多く積み重ねてこられたと思います。
「新自由主義経済からの転換」のキャッチフレーズはとてもわかりやすいです。
一部の富裕層のみに富が集中しても、その人たちだけが国全体に行き渡り、循環するだけの消費が出来るわけではなく、格差の拡大は結果として国家全体の経済発展を阻害することになる。
今年の6月、岩見沢市に来られた時にご講演を拝聴した際、岸田氏はこのような主張をされていました。成長なくして分配は出来ないが、分配がなければ成長もない。
経済政策については、岸田氏のお考えが最もストンと胸に入ってきます。
また自民党の組織改革に関しても唯一、具体的な方策を示されていることも、重要な評価ポイントだと思います。
高市早苗氏
学生時代から高市氏の存在を知り(広い意味で私は神戸大学の後輩)、国家の名誉を重視する政治スタンスに賛同してきました。
近著『美しく、強く、成長する国へ。私の「日本経済強靭化計画」』で冒頭、「国の究極の使命は、『国民の皆様の生命と財産を守り抜くこと』『領土・領海・領空・資源を守り抜くこと』『国家の主権と名誉をまもり』だと考えている」と、国家指導者の責務を明確にされ、「危機管理投資」の重要性を一貫して述べられています。
防衛政策のみならず、コロナ禍で露呈された医療防護品、ワクチン等が自国で生産できない日本の現状やエネルギー確保、自然災害、サイバーテロへの備え等、いざという時の為に投資することによって、国民の生命と財産を守り、経済活性化につなげるという視点が、非常にわかりやすく説明されています。
テレビ討論のお姿を見ても、厳しい質問に対してもいちいち色をなすことなく、冷静に対応するお姿にも好感が持てます。
野田聖子氏
弱い方々への政治、子育て政策を充実するという点で、4候補中最も独自色を出されていると感じます。
子育て世代の一人として大いに賛同し、大胆に政策を進めて頂きたいと思います。今後討論会の場などで、外交・安全保障をはじめとする国家の基本政策についても大いにご自身のビジョンを語って頂きたいと思います。
私としては、更に各候補のビジョンを研究し、地元留萌管内・北海道10区が抱える課題と照らし合わせ、地元の各自民党支部の皆様と協議しながら、最善の候補と思えた方に私の党員票を投じたいと考えています。
報道の中には、各候補に対する非常にネガティブなものも見受けられますが、総理候補といっても完全無欠な人などいません。政策面の不備や疑問を突くものならまだしも、人格否定のようなものは慎むべきです。
これからの議論に注目して参ります。
旭川市の戦い
北海道では、衆院選の前哨戦が始まっています。
道北地域の中心都市である旭川市の市長選挙・市議補選が今日告示となりました。道議会議員補選は一昨日より始まっています。
私と同世代の今津ひろすけさんが、二度目の市長選に臨まれています。
(ご本人のFBより転載させて頂きました)
今津候補は私より一歳年上で、同じ子育て世代の一人です。常に街頭に立ち、ご自身の考えを訴えるお姿をSNSで拝見していました。
他地域に住む人間ですが、私は旭川市は重大な課題に今、向き合っていると考えます。中学生の女の子が自ら命を絶つという大変痛ましい事態を引き起こしたいじめ問題の真相究明、再発防止です。
多くのビジョンを掲げている今津候補ですが、子育て世代の一人として、市長に就任された暁には、この問題の解決の為、いの一番に取り組んでくれると期待します。
留萌市始め留萌管内も、旭川市との経済的な結びつきが強く、車のナンバーも「旭川」であり、他の様々な団体も道北エリアの中で、旭川市と同じグループに所属することが多くあります。
今津候補が勝利され、海の玄関口である留萌管内と共に連携し、道北地域の発展が進むことを期待し、私も出来る限り選挙戦に協力して参ります。
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