久しぶりの稚内市訪問となりました。
4月27日、稚内市内のサフィールホテル稚内で開催された、第三代目となる試験調査船「北洋丸」の竣工式に出席致しました。
本竣工式は北海道立総合研究機構の水産研究本部稚内水産試験場が主催で、最初に4月から理事長に就任された小高咲理事長が挨拶をされました。
北洋丸は、北海道西岸の日本海からオホーツク海を対象とし、スケトウダラ、ホッケ、エビ類、カレイ類及びイナゴ類などの魚類の分布特性や生息環境等と、トド、オットセイなどの海獣類の来遊数や海洋環境等の調査に従事します。特に年間約20億円の水産被害がもたらされている海獣被害への対応や、留萌管内の増毛、羽幌で主に獲られている甘えびの不良問題への対応が期待されます。
平成7年に建造され、老朽化が著しかった二代目を引き継ぐべく、令和3年に起工され、同年9月10日に進水し、本年1月28日の竣工となりました。
長さ43.69メートル、幅8.2メートル、総トン数266トン、主機関出力数1,471kW、定員25名と、大幅にグレードアップされています。
本日は船長をはじめとする船員の皆様が凛々しいお姿を見せてくれました。
あいにく本日は天候も悪く、屋外での竣工式並びに実物の見学は叶いませんでしたが、本道の基幹産業である水産業振興にかける関係各位の意気込みは十分に伝わって参りました。函館水産試験場の「金星丸」、釧路水産試験場の「北辰丸」と共に、北洋丸が大きな活躍をすることを心から期待しております。
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