10月6日から始まった第12回全国和牛能力共進会。今年は鹿児島県が会場です。
この共進会は5年に1度、全国各地で開催される、和牛生産者、関係者にとってはオリンピックのような位置づけの、一世一代の勝負の機会です。
次回の第13回は北海道で開催されることが決まっております。2年前の令和2年道議会第2回定例会の一般質問で私が、北海道への誘致に向けた知事の思いを問い、知事は「積極的に対応する」と答弁されています。
2020年6月23日道議会本会議にて
(浅野)
全国の和牛生産者が一堂に会し、日頃の和牛改良の成果等を競い合う全国和牛能力共進会について、本道の和牛生産者団体等から、道に対し、令和9年に予定されている第13回大会の北海道での開催に向けて、協力要請があったと承知をします。「和牛のオリンピック」とも称される本大会を本道に誘致することは、生産技術の底上げにつながるとともに、コロナにより大幅な和牛価格の下落に苦しんだ道内各地の和牛生産者にとっては大変励みとなる、またとないチャンスになるものと考えます。現在道では、本道の酪農・畜産の10年後の目指すべき姿とも言える「酪農・肉用牛生産近代化計画」を本年度中に策定する予定と承知しておりますが、本計画の中に、本道の和牛の生産振興をどのように位置づけ、本道への共進会の誘致をどのように考えているのか、知事の見解を伺います。
(鈴木知事)
和牛の生産振興についてでありますが、本道の和牛生産は、これまでは主に府県への子牛の供給基地としての役割を担ってまいりましたが、今後、本道がブランド牛の産地として発展をしていくためには、優良な雄牛の造成や雌牛の改良をはじめ、飼養頭数の増大、肥育を含む飼養管理技術の向上など、和牛の生産基盤の強化を図ることが重要であります。このため、道といたしましては、本年度策定予定の「北海道酪農・肉用牛生産近代化計画」の中で、北海道産和牛の増頭や肉質の向上など、和牛の生産振興方針を明確に位置付け、本道の和牛が全国から評価されるブランド牛として確固たる地位が確立されるよう取り組んでいく考えであり、その取組を加速する上でも、令和9年の全国共進会の本道への誘致に向けて、関係機関や団体とも連携しながら、積極的に対応してまいります。
北海道誘致を強く訴えた一人として、また地元小平町の和牛生産改良組合の皆様はじめ農協関係者の方々が参加されていることを受け、私も鹿児島県霧島市にある種牛会場を訪問し、激励をさせて頂きました。
大会は10日まで開催され、種牛の部、肉牛の部それぞれで審査が行われます。
北海道は鹿児島県に次いで和牛生産の多い「和牛王国」であり、5年後の時期開地として今回の大会にかける生産者の皆様の意気込みは非常に強いと伺っています。
皆様の健闘を祈るとともに、本道和牛の更なる振興に向けて私ももっと頑張ろうと、鹿児島の地で誓いました。
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