鉄路の先のまちづくりに向けて。(2022年9月2日)

 8月30日、JR留萌線の在り方を議論する第9回沿線自治体会議が留萌市で開催されました。

 この日の会議で、7月21日の前回会議でJR北海道側から提示された、留萌線を【留萌―石狩沼田】と【石狩沼田―深川】の二つに分け、段階的に廃止するという案を、留萌市、沼田町、秩父別町、深川氏の沿線自治体は受け入れました。

 ここに、留萌線は110年以上の歴史に幕を閉じることとなります。

 平成28年、JR北海道から留萌―増毛間を廃止する意向が示されてから、私も廃止阻止を訴え、道議会でも質問し、道の認識を質してまいりました。地域挙げての動きを模索したこともありました。

 しかし、その動きを作ることはできず、かえって私自身が、日常的になくてはならない手段としてJR留萌線を必要としていないことを改めて認識するに至りました。

 今回の廃止については、「やむを得ない」という思いを強くすると同時に、私の力不足を痛感しているところです。

 鉄路にまつわる留萌市をはじめ沿線地域の歴史を考えるとき、廃止は残念であり、寂しい限りです。しかし、気持ちだけで鉄路は維持できません。鉄路に赤字は仕方ないとは言えども、赤字が容認される限度をあまりにも超えているのが留萌線の実態です。

 今後は、鉄路がなくなった後の地域づくりを、未来志向で進めていく段階に入りました。鉄路がなくなって不便になった、地域が廃れたと後の世代に言われないよう、新たな地域づくりを進めていかねばなりません。

 沿線自治体、道、JR北海道、国の力を結集して、より良い地域の未来づくりがなされるよう、私も全力を尽くしてまいります。

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