北方領土委員会で質問しました!

5月19日から22日ま での第一回北方四島交流訪問事業に参加し、国後島を訪問して参りました。私にとって5年ぶりの参加です。現地の方々から聞いた共同経済活動への期待等を踏まえ、今後の道の対応を質しました。

平成29年北方領土対策特別委員会開催状況

開催年月日 平成29年6月19日(月)
質問者 北海道結志会 浅野貴博 委員
答弁者 北方領土対策本部 本部長、局長, 課長

北方四島交流事業等の実施について

6月7日から行われた第二回四島交流訪問事業について

1.質問:択捉島民の認識について

択捉島はロシア政府の行政区として見れば、歯舞、色丹、国後とは別の行政区に属しております。ギドロストロイといった地元に大きな影響力を持つ企業もあり、四島を日本に返還するということについては最も厳しい世論のある島とも伺っておりますが、今回訪問をされて、現地島民の方々は日露両国政府の交渉についてどのような認識を抱いているのか、今回の訪問の中で感じられたことがあれば伺いたいと思います。

答弁:東田課長

択捉島民の認識についてでありますが、今年、第2回目のビザなし訪問において表敬訪問を行ったベロウソヴァ「地区長」からは、「日露に平和条約はないが、共同経済活動をやっていこうと合意したところであり、内容は協議中だが、先んずる形で友好を深めていこう。」との発言があり、また、住民からは、アイヌ文化やアニメなどの日本文化に興味があるとの発言もあったところであります。

総じて、政府間の交渉の現状を把握しているとともに、日本への関心もあり、友好関係の構築を望むとともに、共同経済活動の実施について期待を持っているものと受け止めたところであります。

2.質問:事業の内容について

前回の一斉委員会の際には、今年度二回目の訪問事業から、共同経済活動の制度設計により関係のある事業内容にする考えであるとの答弁をいただいておりました。

今回は残念ながら天候の都合により日程が一日短縮してしまいましたが、実際にそのような事業とすることができたのか、認識を伺います。

答弁:由川局長

訪問の内容についてでございますが、今回の訪問プログラムにおきましては、実施団体とも相談の上、共同経済活動のテーマとして挙げられております、水産や観光などの経済関係施設の視察を行うとしていたところでありますが、荒天により日程の短縮を余儀なくされ、これら施設を視察することはできなかったところでございます。

一方、限られた日程の中で、当初から設定しておりました、共同経済活動をテーマとする意見交換は実施され、四島側参加者から、活発な発言があったところであり、一定の取組を行うことができたものと受け止めているところでございます。

意見:

天候の都合というのは、どうにもしがたいことですから仕方ないにして、今年度は3回目、4回目、5回目の残り3回の交流事業を予定されていると思いますので、次回以降は是非、共同経済活動の制度設計に関わる事業内容とするよう実践していただきたいと思います。

3.質問:今後の共同経済活動の制度設計について

今年度二回目の四島交流訪問事業では、共同経済活動に関して現地島民の皆様からどのような意見が寄せられていたのか、交流と領土返還は別という意見もあったとの新聞報道を見ましたけれども、そのような厳しい意見などが寄せられたのか、また、出てきた意見を今後の制度設計に道としてどのように活かしていく考えでいるのか伺います。

答弁:中野本部長

共同経済活動に関する島民の意見などについてでございますが、今回の訪問におきまして、表敬の際にベロウソヴァ「地区長」からは、共同経済活動への期待する優先順位といたしまして、一に観光、二に栽培漁業、三にその他ビジネスといったような発言がございました。

また、共同経済活動をテーマとした意見交換におきましては、四島側参加者から、「択捉との間の空路開設に期待している」、「日本車が多く、修理工場が必要」といったご意見もございまして、共同経済活動に高い関心を有しているのはないかというふうに受け止めたところでございます。

道といたしましては、今月中に予定されている現地調査の機会などを活用しまして、現地ニーズなどをより詳細に把握いたしますとともに、政府間の協議の進捗を注視しながら、隣接地域などと連携して、国に対し必要な働きかけを行ってまいりたいと考えているところでございます。

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