9月8日、道議会第三定例会が始まり、第五弾になる新型コロナウイルス感染症対策として約3,057億円の補正予算が提示されました。
第三定例会補正予算の主な内容
主な事業案として、
○発熱患者検査体制整備促進事業費 31億円
→秋冬のインフルエンザ流行を見据え、発熱患者の診察、検査等ができる体制を整備する
○感染患者早期受け入れ協力医療機関支援金交付事業費 9億9,360万円
→今年2月と3月に新型コロナウイルス感染症患者の入院を受け入れた医療機関に支援金を交付する。
○在宅要介護者等受入体制整備事業費補助金 2億1,392万8千円
→在宅要介護者の介護を担う家族が感染した際に濃厚接触者となる在宅要介護者を受け入れる体制を整備する。
等の新型コロナウイルス感染症対策に加え、
○中小企業総合振興資金貸付金 2,744億2,800万円
→実質無利子・保証料なし融資枠を拡充する。
○観光誘客即林道民割引事業費 30億円
→「どうみん割」を拡充し、観光需要の落ち込みを防ぐ。離島に対する特例あり。
○異業種チャレンジ症例事業費 4億4,836万6千円
→コロナ禍による離職者が、建設や医療・福祉、農林漁業等の人手不足が深刻な異業種に転職を行う場合に支援金を支給する。
○道産木材保管・利用拡大等対策事業費補助金
→道産木材の需要低迷に対処するため、原木を一時保管する際に要する経費や道産建築材の購入経費に対して支援する。
等の経済対策も提示されています。
自民党・道民会議の代表質問
会期の長い第一、第三定例会は、まず初めに各会派を代表する「代表質問」が行われ、それぞれの会派全体の意見を踏まえた質問が行われます。今日は午前に我が自民党・道民会議、午後からは民主・道民連合の代表質問が行われます。
午前に行われた我が会派の代表質問には、帯広市選出の清水拓也議員が立たれました。
新型コロナウイルス感染症に関し、これまでの道の対応の検証を踏まえ、今後の対応について細かに質問すると共に、一次産業の振興、北方領土問題への対応、アイヌ政策の推進、性暴力被害者への対応、教育問題等、幅広い質問がありました。
今後休業要請を再度発令せざるを得ない状況を起こさないようにすることが最も重要ながら、仮にそうなった場合への備えも含め、他県の例を参考にし、条例の制定も踏まえた検討をするとの答弁がありました。
また一次産業、農業については、今年度で第五期の期限が終わる「農業競争力基盤強化特別対策事業」、いわゆるパワーアップ事業の来年度以降の継続について鈴木知事の見解を問うたところ、知事からは 「将来に渡って農業者の皆様が安心して営農に取組めるよう、同事業の継続を求める農業者の方々の声を受け止め、各農業団体等と協議しながら、来年度以降の継続に向けて前向きに検討していく」旨の前向きな答弁がなされました。
この点は、留萌管内の各農協の組合長や土地改良区理事長からも強い要望を私も頂いていたので、このような答弁が得られたことは良かったと思います。
午後からは民主・道民連合さんの代表質問です。理事者側の答弁準備に時間を要している様子で、まだ午後の会議が再開となりません。
後志管内寿都町が「核のゴミ」に関する文献調査への応募を表明したことに関連する質問を巡り、様々難しい状況が出ているようです。
北海道に核のゴミを実際に受け入れることには私は反対です。しかし、原発が再稼働されている以上(今の時点で再稼働していない泊原発も含め)、原発から出る燃料のゴミをどこで最終処分するかという問題から、私たちは避けることはできません。
寿都町の片岡町長は、この重いテーマから目を背けることなく、皆で話し合おうということを提示したものと私は考えます。誰かを悪者にすることなく、フラットな思いで議論に臨みたいものです。
私の一般質問
今定例会でも私は一般質問に立たせて頂く予定です。
私からは、以下の項目の質問をする予定です。
一 新型コロナウイルス感染症対策について
(一)感染症指定医療機関への支援等について
(二)介護事業所への支援等について
(三)少子化対策について
(四)休業要請等について
(五)改正新型インフルエンザ対策特別措置法について
二 本道の経済振興等について
(一)公共交通政策について
(二)米価対策並びに日本酒・酒米の振興等について
(三)魚価低迷への対応並びに密漁対策について
(四)道産木材の需要低迷への対応並びに森林認証制度について
感染拡大防止と経済活動の下支え、この二つの両立をいかに図っていくか。
特に経済対策については、コロナ禍が収束した頃に、他業種に遅れて影響が出ることが予想される業種への支援策を今の内に考えなくてはならないという視点に立った質問をする予定です。
しっかり準備を進めて参ります。
]]>