今日から私が副委員長を務める道議会人口減少問題・地方分権改革等調査特別委員会の道内視察が始まりました。委員長は旧知の仲であり、道議になる以前からお世話になっている空知管内選出の白川祥二道議です。どの委員会も、道内視察を行う際の行き先はそれぞれの選挙区となることが多く、今回は空知管内と留萌管内を訪問します。
初日は夕張市をはじめとする南空知地域です。まずは令和2年3月にオープンした複合拠点施設「りすた」を視察しました。



夕張市はかつて産炭地として栄華を極めたものの、国策の変更による炭鉱の閉山と、それを受けた観光を軸とした新たなマチづくりがうまくいかず歳入不足、そして一時借入金による不適正な会計処理などにより赤字額が膨大なものとなり、平成19年に財政再建団体となりました。約353億円の借金を18年に渡り返済する等の財政再生計画を策定し、人口減少に悩みながらも市長、市職員、市民の皆様は頑張ってこられました。
りすたは、私たちが視察した午後2時過ぎでも多くの市民が集っており、夕張高校の授業が終わった後は、バスを待つ生徒たちで一層賑やかになるそうです。図書館や幼児が遊ぶ子育てスペース、自習スペースに加え、高齢者の方々が一息腰を下ろして休むことが出来るスペースもあります。
厚谷司市長のご説明によると、順調にいけば令和8年度に借金の返済を終え、10年度からは財政再建団体から脱却できる見通しとのことです。きれいで明るさに満ちたりすたは、マチの希望を凝縮していると感じました。
夕方は岩見沢市に向かい、南空知4市5町の市町長の皆様と意見交換を行いました。

先に視察に伺った夕張市と開催地の岩見沢市、他に三笠市、美唄市、南幌町、由仁町、長沼町、栗山町、月形町の首長の皆様から、それぞれのマチにおける人口減少対策、地方創生の取組についてご説明を頂きました。
この中で唯一、南幌町だけが人口を増加することに成功しており、今年度は10年ぶりに人口が8,000人台を回復しています。札幌から比較的近いという地理的利点に加え、子育て政策を充実させ、子育て世代の移住が増えているそうです。
南空知は勿論、24市町から成る空知管内のリーダー的存在である岩見沢市は、私が新婚生活を過ごした思い出深いマチです。松野哲市長からは、岩見沢市が中心となってビジョンを策定した南空知定住自立圏の取組についてご説明を頂きました。
定住自立圏構想とは、地方自治体の人口減少や少子高齢化に対応するため、都市機能が集積した中心市とその周辺市町村が連携し、医療や福祉等の日常生活に必要な機能を圏域全体で確保しよう、とする取組です。全ての施設がそれぞれのマチに個別に揃っていることが望ましいと言える時代ではなくなった今、こうした取り組みが今後一層、重要になってくるでしょう。
その際に、市町村を超える広域の課題に対応すべき広域自治体の役割もまた大きくなります。私達道議会の責任も大きくなるのです。




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