人口減少問題・地方分権改革等調査特別委員会の道内視察② (2025年12月18日)

 視察の2日目は中空知地域の赤平市からスタートです。炭鉱遺産ガイダンス施設を訪問しました。

 この施設は2018年にオープンし、常設展示で約200点の炭鉱資料が展示されているほか、実際に炭鉱で勤務されていた方を中心とした専属ガイドによるツアーが好評であり、私たちも三上秀雄さんのとても分かりやすい説明をお聞きしながら、立抗櫓内部をじっくり見させてもらいました。

 赤平市の石炭の歴史は、安政4年(1857年)、北海道の名付け親である松浦武四郎が空知川の沿岸で石炭を発見したことから始まったと言われています。大正2年に滝川―下富良野間に鉄道が開設され、輸送手段が確立されたことを受け、多くの炭鉱が開坑していきました。

 市の人口も昭和35年に59,430人とピークを迎え、一時は赤平駅の1年間の貨物取扱量が大阪の梅田駅を抜いて日本一を記録したこともあったそうです。しかし、昭和30年代後半から石炭産業が衰退し、平成6年には市内の最後の一山も閉山しました。

 その後赤平市は、工業都市へと産業構造の転換を図り、多くのものづくり企業の誘致を実現していますが、かつてマチの歴史を刻んだ石炭産業を後世に伝えていくことは極めて重要です。

 畠山渉市長も来て下さり、施設の説明をして下さいました。ガイド収入は毎年200万円前後と確かな実績をあげており、施設を見た方がその後街中に行き、食事をする流れも出来ているとのことで、地方創生の確かな効果を上げていることがわかりました。

 次は北空知地域の沼田町へ向かい、石狩沼田ブルワリーにおける新たな特産品開発による地域経済の活性化等について説明を受けました。

横山茂町長からご説明を頂きました。
クラフトビールの工場を見学しました。

 沼田町では以前から、基幹産業である農業から生み出される農作物を活用した特産品の開発が出来ないかという構想があり、クラフトビールの開発を目指すこととなったそうです。その実現に向けて、デジタル田園都市国家交付金を活用し、クラフトビール工場の整備が進められました。

 ビールは大人気でなかなか手に入らないそうです。公設民営という趣旨からも、まずは町民の皆様に飲んでもらい、その後町外へという考えに立ち、運営が進められています。北広島市内の商業施設では飲めるそうなので、今度足を運んでみたいと思います。

 沼田町の次は留萌管内小平町へ。

 「おびら和牛繁殖センター」と多目的防災交流施設「群来(くき)る」を視察しました。

和牛繁殖センターにて
群来るにて

 おびら和牛繫殖センターは、令和4年4月に稼働を開始しました。地域ブランド「おびら和牛」の安定供給と品質向上を目的に、繁殖から育成まで一貫管理することで、地域産業の一つである畜産業の持続的な振興を図ると共に、若手就農者の育成や雇用創出にも貢献しています。

 来年以降は、酪農学園大学等畜産を学ぶ学生の研修先としても施設が活かされる予定であり、近くに宿泊施設の建設も計画されています。

 令和9年、北海道で初めて開催される第13回全国和牛能力共進会北海道大会まであと1年ほどとなりました。小平町の和牛生産改良組合の皆様も、同大会で良い成績を残すべく、和牛育成に努力されており、このセンターにも期待が高まっているところです。

 群来るは令和3年11月から利用が開始されました。

 津波が発生した際に、鬼鹿地区の住民の皆様にとって主要な避難先となる防災機能に留まらず、歯科診療所や体力づくりのコーナーもあり、また子どもを遊ばせるスペースや料理が出来る場所もありと、幅広い世代にとって交流の場として活用されています。

 自分の地元の施設ですが、改めて説明を受けると理解していなかった部分があったことにも気づけ、大変勉強になりました。

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