今日は道議会で各常任委員会が開催されました。私が委員長を務める水産林務委員会では、来年度政府予算案における水産林務関係予算案の内容と、釧路市北斗における林地開発行為に関する報告がなされました。

岡嶋秀典水産林務部長によると、かねてより進められてきた釧路市北斗で太陽光発電設備を設置する計画に関し、この度林地開発許可が必要な面積の0・5ヘクタールを超える森林伐採が確認されたとのことです。時系列で経緯をまとめると、以下の通りとなります。
・R6.11.8 事業者が釧路市に「伐採及び伐採後の造林届出」を提出。
・R7.8.26 道から釧路市へ伐採届の通り開発が行われているか否か、現地確認を行うよう助言
・ 8.29 釧路市と釧路総合振興局が工事施工業者立会いの下、現地確認(GPS測量)を実施
違法行為の疑いを察知
・ 9.2 GPS測量の成果と各種図面等を照合する等して精査した結果、林地開発面積は0.86㌶と確認。
振興局より正午に工事中止を口頭により勧告。
道としては、今後開発事業者に対して改めて文書でも中止勧告を行い、速やかに違法行為に至った経緯や今後の対応等について聞き取りを行うこと、またその上で文書で厳重注意をし、必要な是正措置を指導する予定でいることも合わせて報告がなされました。
このメガソーラー事業を巡っては、著名人も懸念を表明する等、全国的な注目を集めています。
今回明らかになった違法行為は森林法に基づく林地開発行為に関してであり、道が中止勧告できるのは当該部分のみとなり、開発計画全体に中止を勧告できるものではありません。
世論の動向と、調査に基づいた事実関係、それに関連する法律の内容等を踏まえた適切な対応を道が取ることを、私からも関係部局に求めました。
倶知安町で注目された事案も含め、事業者によるルール違反が相次いでいます。道には、道内各地で同様の事例がないか、改めてチェックを進めることも強く求めました。
それに加え、違法行為に対する罰則強化も必要と考えます。違法行為を行った事業者の名称を公開する等の強い対応を取ることで抑止力を高めていくことが必要と考えます。

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