とても容認できない中国外交官の発言。(2025年11月10日)

 こういう発言が立場ある人間から出てくるから、日本人の対中感情が良くならないのです。

中国の大阪総領事「その汚い首は斬ってやるしかない」 高市首相の台湾有事巡る答弁に投稿

 7日の衆議院予算委員会で高市早苗総理が答弁された存立危機事態に関する見解は、私は至極当然の危機意識を示したものと考えます。

 外国からの輸入のほぼ100%を海上輸送で行い、その内の3割から4割が台湾海峡を通過している我が国の現状に鑑み、同地域で有事が発生した場合、その程度に寄りますがそれは国家の存立危機に当たるものです。いかなる国家、組織によるものであっても、同地域の平和が乱されることのないよう、あらゆる手段を持ってそれを防ぎ、国益を守らなくてはならないと日本国総理が述べるは当然です。両岸関係に関わる従来の日本政府の見解を変えたものではないと私は理解しています。

 (日本における中国に関する報道も少しフェアではないな)

 先月末からの中国出張により、10年ぶりに現代中国の姿を見て、そう感じておりました。

 質よりも安さ、量を売りとしていたかつての中国ではもはやなく、質も日本をしのぐものが多く、GDPの総体だけを見ても日本の遥か先を行っていること、また共産党政府が歴史的な事件が続く時期にプロパガンダ活動を行っていても、冷静に日本との関係を未来志向で考えられる人たちもいること等、等身大の中国の姿を私たちは直視しなくてはなりません。

 大学で中国語を専攻した私は、今も個人的に学習を続けております。青春時代の少なからぬ時間を中国で過ごし、中国国民と直に接し、虚心坦懐に話す機会を得たことで、私は中国の良いなと思えるところ、いやだなと感じるところ、多くの中国の顔を見てきました。

 こと歴史認識、政治体制については、一切の異論を許さないという強硬な人間もいれば、自国のだめな部分を率直に認める人間もいました。

 ふらっと郊外に旅に出た際、道を尋ねたところ、自分自身の目的地でもなんでもないのに、一緒にバスに乗って、私のバス代まで出してくれ、現地に送り届けてくれるような優しい人間にも接しました。

 「中国だから何でもだめ」というスタンスから一線を画し、等身大の中国を理解し、北海道、日本の利益となり、東アジアの安定に繋がるような対中外交の確立に、自分の立場で貢献したい。その思いで今も私は学習を続けています。

 こうした外交官の発言に接すると、もとより些少でしかない自分の努力が一層無意味に思えてきます。日本を理解したい、正確な中国人の姿を日本人に理解してもらいたいと考えている賢明な中国国民の努力を無駄にするものです。

 中国政府は、自国の顔として他国に赴任する外交官に対し、もう少し礼節などの教育が出来ないものなのでしょうか。「強い中国」を標榜し、共産党が広大な中国を統治する正当性を自国民に示し続けなくてはならない習近平体制において、他国、特に日本に対して強硬な主張をしなくてはならない事情があることは承知します(理解、支持は出来ません)。しかし、自国の利益を主張することと無礼であることは違います。

 この物言いはあまりにもひどく、殺害予告と言っても良いものです。強い怒りを覚えます。

 日本政府はどのような対応を取るのかを注視します。中国政府からの明確な謝罪と、同様の発言の再発防止を今後も求め、場合によってはこの総領事に対してペルソナ・ノン・グラータを指定する措置も検討すべきと考えます。

 国家主権を何より大切にする高市総理に強く期待します。

 道議会は今日から決算特別委員会の各部審査が始まりました。

 私は建設部、水産林務部、農政部、経済部、教育委員会における令和6年度決算について審議する第二分科会の委員長となりました。決算から得られる課題を未来に活かすべく、建設的な議論が行われるよう、分科会の運営に努めて参ります。

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