8月1日夜から2日にかけ、留萌管内苫前町の東川地区を集中豪雨が襲いました。蛇行の激しい古丹別川が決壊し、甚大な被害が生じています。
3日の特別委員会が終了後、急ぎ地元に戻り、被害状況を視察して参りました。
今回のポイントは、現在進行形で進められていた古丹別川の改修事業が完成する前に集中豪雨が起きてしまったこと、そしてその雨量が誰もが想定し得ない、とてつもないも のだったということです。
3時間で134mmという数字に昨日触れましたが、実際はこのうち、1時間に100mmの雨が降ったそうです。
15年から20年前くらいまでは、この雨量は「異常気象」と言われたのでしょうが、近年は「通常気象」とも言うべきものとなってしまいました。
一昨年の同じ時期にも、これほどひどくはないにせよ、大きな被害が生じる豪雨がありました。
地域の方曰く、「ここ5年で3回だ」と。
今回生じた被害の詳細はまだ確定できていませんが、春から頑張って育ててきた大豆や米などの作物に大変なダメージが与えられました。泥だらけになった圃場を戻すのには、一からでもゼロからでもなく、大きなマイナスからの再出発です。
近年の異常気象を通 常のものとして、頻繁に起こり得るものとして、道所管の各種公共事業のあり方を考え直さなくてはなりません。
予算や技術の制約はありますがその中でもすぐできること、時間がかかるけどもやり遂げることを、地域の方々の声を何よりしっかりと聞き、一つひとつ整理をしながら、振興局、道職員のみなさんの知恵を合わせ、進めて参ります。
視察には阿部俊一苫前町議会議長はじめ地元議員の皆様、振興局、苫前町、JA苫前町の担当職員の皆さんも同行して下さいました。
命を奪われる方がいなかったのが、大きな不幸の中のせめてもの救いでした。地元農家の方々が前を向いて営農にあたれるよう、しっかりと対応して参ります。