北海道結志会地域政策懇談会in留萌を開催しました!
2015.9.4 15:30~
留萌産業会館にて
今年4月の統一地方選挙後に新たに発足した道議会会派「北海道結志会」。
地方政治は二元代表制を旨とします。議院内閣制の国会とは異なり、執行権である知事と議決権を持つ議会は、どちらも有権者から選ばれるものです。単純に与党か野党かといった角度からくくられるものではありません。
近年の道政にみられた「与党or野党」という安易な二分に陥るのではなく、それぞれの議員がそれぞれの選出地域の発展を見据え、知事に対して是々非々の態度で臨み、持続可能な北海道をつくろう。そうした志を同じくする者が集い、結志会は結成されました。
結成の理念を形にするには、地域の声を聴くことが重要です。
8月5日の空知(岩見沢市)、6日の西オホーツク、東オホーツクに続き、4度目の地域政策懇談会を、私の地元留萌市で開催させて戴きました。
留萌地域総合開発期成会会長の高橋定敏留萌市長はじめ、管内町村長、町村議会議長にご出席を戴き、地元の懸案事項について率直な意見交換をさせて戴きました。オブザーバーとして、地元留萌振興局の藪紀洋局長、留萌開発建設部の片倉浩司部長、留萌建設協会の堀口亘会長にもご臨席を戴きました。
会の中で出された主な意見は、以下の通りです。
- 他地域と比較して厳しい状況に置かれている日本海側漁業の最大の課題はトドやアザラシなどの海獣被害。被害への対策を充実してほしい。
- 国道232号線の沿線でがけ崩れなどが起きても、代替道路のない今の状況では通行止めとなり、地域交通がマヒしてしまう。真の豊かさは、多様性がり、選択できることであり、一つがダメならすべてがダメという今の管内の状況は豊かさと程遠い。国道の代替道路確保を急いでほしい。
- 天売島、焼尻島と繋がる羽幌港の整備を進めてほしい。
- 道立羽幌病院の経営状況の改善には、患者確保の観点からも国道232号線の整備が欠かせない。
- 医師確保と合わせて看護師の確保も管内にとって大変な課題だ。看護師の数に合わせて医療機関が得られる診療報酬に加算する措置は、そもそも看護師確保の競争に入れない地域にとっては非常に厳しい。地域の実情に沿った診療報酬体系にするよう、国に強く働きかけてほしい。
- 管内に以前はあった国や道の出先機関が減り、地域の人口も減っている。一人、二人での町民の増減に一喜一憂するくらい、地域の人口をいかに維持していくかに頭を悩ませていることを鑑み、出先機関のこれ以上の統廃合はやめてほしい。
- 管内の公立高等学校の配置を考える際は、地域事情を十二分に鑑み、単純な生徒数の減少をもって安易な統廃合を進めないでほしい。
- 浸食の進んだ海岸保全事業を進めてほしい。
- 平成26年度補正予算で大きな減額となった農業農村整備事業の今後の予算確保をぜひとも行ってほしい。今のままでは、「自分の代で整備事業は終わらない。次の世代に継がせられない」と感じる人がいて、地域の農業者の意欲がさらに減退してしまう。
道政の立場で解決できること、国との関連で解決を図ること、すぐにできること、時間のかかること。課題は様々ですが、留萌管内の発展が北海道の発展であることを訴えて選挙戦を戦った者として、会派の力を借りながら、解決に向けて全力で働いてまいります。