5月最後の日、かねてからお話を頂いていた、羽幌町の野鳥友の会、羽幌氏―バードフレンドリー推進協議会をはじめとする野鳥の保護に熱心に取り組んでいらっしゃる方々との意見交換会に出席して参りました。
皆様との縁をつないでくれたのは、羽幌町議会議員の小寺光一さんです。2020年、羽幌町議会議員の皆様との意見交換会の場で私が洋上風力を推進したい旨述べたことに対し、希少動物の保護に熱心に取り組んでいらっしゃる方々から、「羽幌町の天売島にはウミガラスやケイマフリ、ウトウ等の希少動物がいる。洋上風力がそれらにもたらす影響についてどう考えているのか」との問いかけを頂いたと聞かされました。
その後コロナ禍も厳しさを増し、衆院選もあり、なかなか一堂に会してお話しするに至りませんでしたが、今年に入り「一度話を聞いてほしい」とお声がけを頂き、今日の機会を頂きました。
羽幌町町民課 北海道海鳥センターの石郷岡卓哉さんは冒頭、「絶対反対だと訴えている訳ではない。対立からは何も生まれません。100対0かの不毛な議論だけがなされ、何の理解も広まらない中で洋上風力が進められるのは地域とって良い話ではないと思います。浅野さんに私たちの話を聞いてほしいし、浅野さんの話もぜひ聞かせて頂きたい」と、とても建設的なお話をして下さいました。
その後小寺議員のアットホームな進行のお陰で、互いに自己紹介をし、洋上風力のみならず希少動物保護に対する道の取組等、非常に多岐に渡り、意見交換をさせて頂きました。
私からは、「洋上風力はゼロカーボン北海道実現の為の非常に重要な切り札で、留萌管内も高いポテンシャルを有していると言われており、何としても進めて参りたいが、実現の大前提は地元の理解であり、それなくしてなし崩し的に進むことはあり得ない。道内でも石狩沖など数か所が『一定の準備が進んだ区域』に指定されており、全国は『促進区域』になっている区域もある。しかし、絶滅が危惧されているウミガラス等の希少動物の繁殖地となっている天売島のような、特段の配慮を要する場所を持つ地域はおそらく留萌管内だけであり、改めてこの分野を皆様のご指導を受けて勉強して参りたい」とお話させて頂きました。
皆様はとても野鳥に対する知識が豊富で、私は皆様の口から出る鳥の名前をノートに書き留めるのが精一杯でした。しかし、希少動物を守りたいという熱い想いが感じられ、私も大いに胸を打たれました。同時に、留萌管内を選挙区としておきながら、地域に生息する希少動物への理解に乏しく、これまで学ぼうとして来なかったことを強く反省しました。
参加者の皆様は、誰一人として再生可能エネルギー普及の必要性に異議を唱えておらず、風力の重要性を認識しておられました。留萌管内特有の課題、事情を再度研究していかねばならぬと心しました。
終始真剣ながらも和やかな雰囲気の中でお話が出来ました。またありがたいことに、「このような意見交換は今回限りでなくまた開催したい」とのお言葉も頂きました。5月最後の日に大きなテーマを見つけることができ、ありがたい限りです。
日程的にどうしても参院選後になってしまうかと思いますが、必ず次の日程をつくり、より建設的な意見交換をして参りたいと思います。
皆様、ありがとうございました。
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