保健福祉委員会で質問しました。

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6つの道立病院の中でも広域分散、人口減少の著しい留萌管内中北部の医療を担うという思い責任を負っている羽幌病院の今後のあり方について質しました。

総合診療医の配置についても、地元では期待と不安があります。

何よりも地元の思いを大切にした上で、現実に即したあり方を模索していかねばなりません。

平成28年第4回北海道議会定例会 保健福祉委員会(最終日前日)開催状況 

開催年月日  平成28年12月14日(水)
質問者  北海道結志会  浅野貴博 委員
答弁者  保健福祉部長  村木一行
     道立病院室長  山中 博
     道立病院室参事 竹澤孝夫

平成28年度上半期 新・北海道病院事業改革プラン点検・評価結果について

1.質問 : 羽幌病院と留萌市立病院の役割分担について

ただいま御報告いただきました新・北海道病院事業改革プラン点検評価結果につき、私の地元羽幌町にある道立羽幌病院についても様々なご意見をいただき、また、日頃、道保健福祉部の皆様におかれましても、難しい課題を抱える私ども地元の道立病院について、どんなあり方が良いのか、不断に検討いただいていることに感謝を申し上げます。

6つの道立病院の中で、私どもの羽幌病院は、広域分散化、人口が減っている、そもそも採算が成り立たない地域の医療を担っていただいているということ、そして、江差病院とは違って、同じ圏域にもう一つ別のセンター病院があり、地元の皆さんが求めているような整形外科医、若しくは産婦人科医の常勤をさせることは非常に難しい面があるということ、天売島、焼尻島という離島を抱える地域であると、一際採算を取る地域としては厳しい状況にあるということをまず冒頭に申し上げたいと思います。

そこで、点検評価結果に述べられている中での地域の実情について伺ってまいりますが、「同じ圏域の留萌市立病院とも役割分担・連携を図りながら、患者確保に努めること」とご指摘をいただいているのですが、羽幌町と留萌市立病院がある留萌市とは距離が約50㎞ぐらいありまして、夏の時期に車を飛ばしたとしてもやはり1時間弱の時間がかかります。雪が積もり、天気が荒れることの多い冬の時期は1時間以上の時間がかかってしまいます。

こうした事情がある中で、羽幌病院と留萌市立病院の役割分担、連携とは具体的にどうあるべきだと道は認識をしているのか、まず伺います。

答弁 : 道立病院室 竹澤参事

留萌市立病院との関係についてでございますが、羽幌病院では、現在、道内医育大学から専門性の高い医師の派遣を継続的に受けることが困難な状況にございまして、自治医科大学卒業の義務年限期間中の医師や非常勤の医師等を採用しながら診療体制を維持しているところでございます、羽幌病院での手術や専門的な治療が困難な患者の方々につきましては、留萌市立病院に対応を依頼している状況にございます。

今後とも、羽幌病院を受診した患者の方々につきまして、必要がある場合には、留萌市立病院に迅速に紹介するとともに、病状が安定した場合には、逆に羽幌病院に紹介を受けるなど、相互の医療機能について、役割分担を明確にしながら、連携の度合いをより高めていくことで、多くの方々に安心して利用いただける病院となるよう努めていくことが重要と考えております。

2.質問 : 総合診療医の配置について

今御答弁いただいたように、急性期の治療は留萌市立で、そこで回復した方の回復期の治療は羽幌でと、そうした役割分担を道もイメージを持っておられると思うのですが、留萌管内中部においても当然急性期の治療を要する患者さんが出た場合、できるだけ近場の羽幌病院で治療できるに越したことはないわけでありまして、そうしたニーズが現実に羽幌町をはじめ留萌管内中部の皆様も持っているのですが、それに答える一つの方法として、総合診療医の配置というものを今検討いただいているのだろうと思います。

今日はこの委員会に地元の森議長はじめ羽幌町議会の皆様もお見えになっているのですけれども、総合診療医の配置について強硬に反対する意見というものは地元でもないと私は伺っておりますが、実際に総合診療医を配置できたとして、羽幌病院の医療機能がどのように変わるのかというものをなかなか具体的なイメージをまだ持てない方、私を含めいらっしゃると思うのですが、どのように総合診療医の配置によって羽幌病院の医療機能が変わっていくのか、道の所見を伺います。

答弁 : 道立病院室 竹澤参事

総合診療医の配置についてでございますが、留萌中部地域は、人口減少に伴い、医療需要も大きく変化することが想定されておりますが、今後とも、既存の医療資源を有効に活用しながら、地域に必要な医療を確保していかなければなりません。

総合診療医は、身近な疾病の診断や治療はもとより、初期救急などにも対応できるため、住民の方々の様々な疾病に幅広く対応できることや、病状に応じた専門診療への的確な紹介も行うこともできますことから、新たなプランで検討しております羽幌病院への総合診療医の配置は、医療を取り巻く環境が変化していく中で、留萌中部地域における医療機能を継続して確保していくことができるものと考えております。

3.質問 : 羽幌病院の診療機能について

留萌中部地域における医療機能を継続して確保していく、そのための一つとして総合診療医の配置があるというお話を伺いましたが、ご報告いただいた点検評価結果の中でも触れられております。羽幌病院に関しては、「地域包括ケア病床の運用開始等収益確保に向けた新たな環境が整ってきたことから、患者数の確保に努めること」との指摘をいただいております。

一方で、さきの予算特別委員会で、我が会派の同僚議員による質問に対して、道は江差病院と羽幌病院の患者がなぜ他の圏域に流出しているか、この質問に対する答弁の中で、両病院が高度急性期に対応できる機能を有していないこと、非常勤医師による診療のため一部診療科の受診日が限定されていること、そうしたことの要因を挙げております。

特に羽幌病院に関しては、整形外科の常勤医の不在が続く、本来の診療機能が十分に確保できていない実態があります。

他の公立病院を含めて、様々な常勤医を確保することは非常に困難なことであり、大変な苦労の中で道も取り組んでいただいていることは承知をしておりますが、患者を増やせといってもその患者さんが羽幌病院では自分たちが求める医療が受けられない、そうした実情があると、そうした実情を踏まえることなく患者を増やしなさいといってもなかなか難しい現状があるということを改めて皆様に御指摘をしたいと思いますが、住民にとって身近な病院がどこまでの病気やけがを治療することができるのかというのは生活に大きな影響を及ぼすことであり、重要なことであります。

そうした実情も踏まえて、羽幌病院は今後どのような役割を担っていくべきだと道は考えているのか、所見を伺います。

答弁 : 道立病院室長

羽幌病院の今後の役割についてでございますが、新たな改革プランの素案におけます羽幌病院の機能や役割につきましては、現在の稼働病床数45床を確保しながら、その一部を圏域で不足が見込まれる回復期病床に転換していくこと、地域の医療需要に幅広く対応できる総合診療医の配置を検討すること、圏域内の地域センター病院である留萌市立病院との役割分担を検討することとしてございます。

また、羽幌病院では、医育大学から専門性の高い医師の派遣を継続的に受けることが困難な状況にありますことから、自治医科大学の卒業医師の積極的な採用をはじめ、指導医の確保や研修プログラムの整備に取り組むなど、総合診療医などの人材育成機能の体制強化についても検討してまいる考えでございます。

留萌中部地域におけます将来の医療提供体制の在り方については、今後、羽幌病院が中心となりまして、周辺の医療機関や地域の関係者の皆様と協議を重ねていくことが必要と考えておりまして、圏域内のもう一つの地域センター病院であります留萌市立病院との役割分担を図りながら、今後とも、羽幌病院が留萌中部地域における中心的な医療機関として、その役割を果たしていくことができますよう、道としての取組を進めてまいる考えでございます。

指摘 : 

留萌市立病院との連携、役割分担を明確にしながら、そして総合診療医を目指す人の人材育成の場としても羽幌病院を位置付けると今お話をいただきました。いずれにしても、新たな羽幌病院の在り方を決めていただく中でも、この点検評価の中でも触れておりますが、地域の関係者の理解を深めることというところが重要だと思います。地域の皆様が現実に求めることが全て実現できればそれに越したことはないですが、様々な今後の情勢等を踏まえた時に全ての需要を満たすことはできないかもしれない。それにしてもきちんと地域の皆様の理解を深めながら進めていくということ、そのことを改めてお願いしたいと思います。

4.質問 : 新たな収支計画などの策定について

最後に、道立病院全体の新たな収支計画などの策定について伺ってまいります。

昨日の予算特別委員会知事総括の中で、我が会派の同僚議員が地方公営企業法全部適用による管理者の人選などについて質問しました。

知事の認識としても病院事業管理者についてはやはり医師資格を有する方が望ましいとの認識を昨日示されていたと思います。

改革プランの中のもう一つの目玉とも言うべき事業管理者の設置に加えて、新たな収支計画の策定があると。具体的な経営指標や数値目標を策定して新たな収支計画を作るということを道としても述べられておりましたが、この具体的な数値目標などを踏まえた収支計画は、いつまでにどのように取りまとめていくのか、所見を伺います。

答弁 : 保健福祉部長

道立病院事業の新たな収支計画についてでありますが、人口減少や高齢化に伴う医療需要の変化や地域包括ケアシステムの構築に向けた在宅復帰の推進などに伴い、道内の公立病院では、患者数の減少傾向が続いておりまして、道立病院につきましても、今後、患者数の大幅な増加を見込みながら収支改善を図っていくということは難しいものと考えております。

新たな病院事業改革プランにおける収支計画の策定に当たりましては、各病院それぞれの医師数や患者数などの動向を的確に見込んで収益を算定するとともに、医薬材料や医療機器にかかる費用の効率化や管理経費など費用の縮減を図りながら、国のガイドラインで要請されております経常収支を黒字化する時期の目途を示すことができるように、来年度の予算編成作業に併せて検討を進め、来年2月頃を予定しておりますプランの原案の段階で取りまとめてまいる考えでございます。

指摘 : 

来年2月頃を目途にプランの原案段階でこの収支計画も策定するという答弁を今いただきましたが、先ほど宮川委員の質疑の中にもありましたが、収支計画は赤字を解消していくことも非常にもちろん重要ですけれども、そもそも羽幌病院を含め、採算のなかなか成り立たない医療を担うのが道立病院の使命だということを踏まえた上で、地域医療が削減されることがないような形での収支計画を作っていただきたい。二兎を追うようで非常に難しい問題だと思いますが、言うまでもないですが、しっかりと取り組んでいただきたい。