北方領土対策委員会で質問しました!

たびたび質問をしてきた北海道新幹線開業に合わせた北方領土問題の啓発事業について、開業日3日前のこの日、改めて質しました。新たなことを行うべく、検討を重ねて戴いた北方領土対策本部のみなさまに心から感謝します。当日ご対応戴いたみなさま、ありがとうございました。

平成28年北方領土対策特別委員会開催状況

開催年月日 平成28年3月23日(水)
質問者 北海道結志会 浅野貴博 委員
答弁者 北方領土対策本部参事

島尻北方担当大臣の現地視察について

1.質問 : 訪問理由などについて

島尻安伊子北方担当大臣が、4月、また根室管内の方を訪問されるという新聞報道を先日、拝見いたしました。

島尻大臣は昨年11月に北海道に来られて、根室管内を訪問され、通常は根室市だけのところを根室管内の羅臼町から、別海町、標津町、中標津町、管内くまなく廻っていただいた。「これまでないことだった」と、地元の方は大変好意的に受け止めたかと思うのですが、記者会見の場で「歯舞」の字を読めなかったりと、領土関係、返還要求関係者の方には残念なこともありました。今回島尻大臣が、再び根室管内に来られる、これはどのような理由からのものなのか、その目的などについて道は説明を受けておられるでしょうか。

答弁 : 宗万参事

島尻大臣の根室管内訪問についてでございますが、大臣の根室訪問についての報道がありましたことから内閣府に確認いたしましたところ、今回の訪問の目的につきましては、現場で予算がどのように活用されているのか、その状況の確認と、映画「ジョバンニの島」の上映会の視察などが主なものと聞いており、3月11日の記者会見におきましても、大臣から同様の発言があったところでございます。

2.質問 : 道の対応について

4月の何日かはまだ定まっていないと思うのですが、大臣が来られた際に道として、要望を含めどのような対応をされる考えでいるのか所見を伺います。

答弁 : 宗万参事

大臣の根室管内訪問の際の対応についてでございますが、大臣の訪問につきましては内閣府において調整中でございまして、今後、詳細な日程調整が行われていく中で、地元市町や関係団体の意向などを確認しながら、道としての対応を検討してまいります。

指摘 : 

予算の活用状況の確認と映画の上映会の視察だけで終わらない視察になればなと思いますので、今ご答弁いただいたように、地元市町や関係団体の意向を確認しながら、世論喚起しっかり取り組んでいただくというような要望を道から是非していただきたいと思います。

 

今後の四島交流事業等について

昨年、今定例会の一般質問において、我が会派の同僚議員の答弁の中でも説明がなされましたように、四島側との協議は難航していたようですが、本年も北方墓参、自由訪問、ビザなし交流などの四島交流事業が無事実施される見通しとなりました。この間の交渉にあたられた道の関係者の皆様には、心から敬意を表したいと思います。

昨年の交流事業は、篠原局長が同行責任者として実施した北方墓参が、突然、ロシア側の無理な要求により急きょ実施できなくなる、そんな事態も生じたことがございました。安定的な実施とはならなかった。このことを踏まえて、以下、質問いたします。

3.質問 : 四島側との意見交換について

本年は昨年と同様に、いざ根室港を出て、島の近くに行って上陸する段となった時に、急にやっぱり無理だよと。そういうような混乱を招くことがないように、日頃から四島側との意見交換を不断に、昨年以上に、ぜひ行うべきだと思うのですが、道の所見を伺います。

答弁 : 宗万参事

四島側との意見交換についてでございますが、ビザなし交流をはじめとする北方四島交流事業等の円滑な実施につきまして、北海道側と四島側の代表者が意見交換を行います北方四島交流代表者間協議を年1回、開催しておりますほか、毎年、四島側住民代表者が本道を訪問する際にも意見交換を行っております。

さらに、これに加えまして、各事業の実施の際にも電話やメールなどにより、意思疎通を図っているところでございまして、今後とも、四島側と一層連携を密にして、北方四島交流事業の円滑な実施に取り組んでまいります。

4.質問 : 市町村長等の参加意向について    

そこで、今定例会の一般質問において、中司委員の質問に対してですが、高橋知事は新しいビザなし交流の形として、市町村長、市町村議会議長に参加を求めるという話をされておりましたが、現時点で実際に本年、参加の意向を示されている市町村長、市町村議会議長はいらっしゃるのでしょうか。

答弁 : 宗万参事

市町村長などの参加についてでございますが、来年度には、市町村の代表として2名の参加を予定をしており、4月中旬を目途に、関係団体などを通じて、参加希望者の取りまとめを行うこととしているところでございます。

指摘 : 

町のトップなり、町の議会のトップがビザなしで島の現状を見られることは非常に意義があることだと思いますので、引き続き、積極的な参加を呼びかけていただきたいと思います。

5.質問 : ビザなし交流への島尻大臣の参加について

続きまして、島尻大臣ですが、大臣就任後、ビザなし交流へ自ら参加する意向を示していたと承知をいたしますが、道として島尻大臣にも、ぜひ、ビザなし交流に参加をしてくださいと要請する考えはありますでしょうか。

答弁 : 宗万参事

島尻大臣のビザなし交流参加についてでございますが、大臣が昨年11月に根室を訪問した際に、ビザなし交流参加の意向を示されており、道といたしましても、訪問していただきたいと考えておりますが、大臣の訪問につきましては、国際情勢などを勘案しながら、政府において適切に判断されるものと考えております。

6.質問 : ビザなし交流への知事の参加について

大臣の日程等については、直接、道がもちろん決定に関与できるものではないのは分かりますが、高橋はるみ知事は、平成17年、24年の2度、過去に四島交流事業へ参加をされていると承知しておりますが、それから四島の開発がめまぐるしく進んでおります。

島のロシア化と言いますか、島の非日本化が進んでいる現状。高橋知事がご自身の目で確認するために、今任期中に四島を訪問する考えが現時点であるのか伺います。

答弁 : 宗万参事

知事の四島交流事業参加についてでございますが、知事は、平成17年に国後島と択捉島を、平成24年には色丹島をビザなし交流で訪問しており、今後の訪問につきましては、日露両国間の外交交渉など、北方領土を取り巻く状況などを総合的に見極めながら、知事自らが判断するものと考えております。

指摘 : 

知事に言っても、なかなか厳しいかと思うのですが、それが有効だと判断されるような状況となった際には、ぜひ積極的なアクションに打って出ていただきたいなと思います。

新幹線開業に合わせた啓発活動について

最後に、新幹線開業に合わせた啓発活動について、いくつか質問させていただきます。

7.質問 : 当日の活動内容について

3日後の26日に、新函館北斗駅に新幹線がやってくる。この北海道に新しい歴史を刻む事業に備えて、この委員会の中でも何度も質問させていただきました。そのことを受けて、啓発活動を実際に行っていただける。そのような検討をしていただいて、具体的な準備を進めていただいていることに、心から感謝を申し上げます。

そこで3日後の開業日に、現地での活動、具体的な準備をもうされていると思うのですが、本番の当日に、何時から何時まで、具体的にどのような啓発活動をされるのか、改めて伺いたいと思います。

答弁 : 宗万参事

開業当日の啓発活動の内容についてでございますが、新函館北斗駅西側公園で開催されます歓迎イベントの会場におきまして、26日の開業当日は10時から16時まで、パンフレットや啓発資材の配布を中心といたしました啓発活動を行う予定でございます。

8.質問 : 啓発活動の効果、意義について

改めて伺います。この開業当日の啓発活動により、北方領土問題の解決に向けて、どのような効果、また意義があると道は認識をしておられるのか所見を伺います。

答弁 : 宗万参事

啓発活動の意義などについてでございますが、今回の北海道新幹線の開業のように、道内外から多くの観光客が集まるイベントなどでの啓発活動は、北方領土問題を多くの方々に効果的にアピールすることができる機会と考えております。

指摘 : 

多くの方が集まって、注目が集まる機会ですから、その場を狙っていくのは大いに意義がありますし、あえて言えば、北海道新幹線が開業するといっても「自分たちにはあまり関係がない」と思っている方も中にはいらっしゃると思うのです。特に函館の方と遠く離れた地域の方々。特に領土問題原点の地である根室の方々には、函館、新幹線が開業する一方で、領土問題が遅々として進まないことに、大変焦燥感を募らせている方もいらっしゃると思いますので、開業日に合わせた啓発活動を道がしっかりやっていただくことは、そうした方々にも大きな希望になるものと思いますので、当日しっかりとやっていただくこと、また、この間検討いただいたことを重ねて感謝申し上げたいと思います。

9.質問 : 北海道新幹線の開業日以降の啓発活動について

続いて、大切なことは北方領土が、一日も早く日本に返ってくることなんですが、それに向けて世論喚起を一過性のものとするのではなくて解決する日まで力強く続けていくことであり、新幹線が開業日を迎えた以降の啓発活動をしっかりやっていくことも大事なことだと思います。

新幹線が開業した以降の啓発活動は、果たしてどのようなものを道として考えておられるのか。北海道新幹線という本道の新しいスタートに対しては、しばらくの間、多くの注目が集まると私は考えるのですが。息の長い啓発事業を行うべきと思います。例えば、新幹線の車体内に北方領土に関する何らかの啓発をする掲示をする等の方法もあるかと思います。駅または駅近辺での啓発活動を含め、今後どのような啓発活動をいつまで続けるのか、現時点での道の考えを示してください。

答弁 : 宗万参事

開業日以降の啓発活動についてでございますが、開業日に引き続き、翌日の11時15分から、同じイベント会場におきまして「北方領土PRステージ」というものを行う予定でございまして、北方領土のマスコットキャラクターであります「エリカちゃん」が登場いたしまして、関連クイズなどを行い、来場者にアピールすることとしております。

今後も、道内各地の観光施設やイベント会場などを活用いたしました啓発活動に取り組むこととしており、北海道新幹線が開通する道南地域におきましても渡島総合振興局や地元市町村などと連携いたしまして、効果的な啓発活動に努めてまいります。

指摘 : 

領土問題といえば、どうしても根室振興局さん、先頭に立っているっていう、もちろん本庁の領対の皆様もしっかりやっていただいているんですが、新たに渡島総合振興局も一つの大きな拠点になるとなれば、またこれも大きな力になると思いますので、今後ともしっかりお願いをしたいと思います。

10.質問 : 東北六県との連携について

新幹線が開業することによって、北海道と東北の距離は文字通り近くなりますが、道としてはこれまでも東北六県と返還要求国民大会を開催するなどの、合同での啓発活動は行ってきていることは承知しておりますが、新幹線開業を機に、道として、この東北六県の地域と今後、更に新たな何らかの新しい共同啓発事業を行う予定はあるのか所見を伺います。

答弁 : 宗万参事

東北六県との連携についてでございますが、委員からもお話がございましたとおり、8月の北方領土返還要求運動強調月間には「北方領土返還要求北海道・東北国民大会」を毎年開催しておりますほか、これまで、後継者キャラバン事業によりまして、東北地域の市町村長や関係者へのアピールや街頭啓発を行うなど、様々な啓発活動に取り組んでいるところでございまして、新幹線開通によって、より身近となります東北地方との連携を強めながら、引き続き、国民世論の喚起に努めてまいります。

指摘 : 道内外における啓発事業について

北海道新幹線開業以外にも、今後、道内各地で注目の集まる様々なイベントがあるでしょうし、道内各地と言わず、日本各地でいろんな催事などがあると思います。そうした場を活用して、啓発事業を行うこと自体がもちろん目的ではないのですが、返還、領土問題の解決に近づけるために、ありとあらゆる機会をとらえて世論喚起に努めていく。そのリーダーシップを道がしっかりとっていただく、ということを要請しまして私の質問を終わります。