北方領土対策委員会で質問しました!

『歯舞』という字を北方担当大臣がスムーズに読めなかった。元島民はじめ領土問題関係者はどう感じていることか。日頃啓発事業に取り組み、世論喚起に向けて汗をかいている道の担当者の皆様も、落胆したことでしょう。このことについて道の見解を質しました。

平成28年北方領土対策特別委員会開催状況

開催年月日 平成28年2月25日(木)
質問者 北海道結志会 浅野貴博 委員
答弁者 北方領土対策本部参事

北方担当大臣の発言について

1.質問 : 北方担当大臣の発言について

議会での質疑、質問等の発言はすべからく、前向きで建設的なものであるべきと自分自身考えております。誰かのミスをことさら責めるようなことは適当ではないと思うのですが、この件について大変大切な問題ですので、道の見解を伺ってまいりたいと思います。

2月9日の閣議後の記者会見で、島尻安伊子北方担当大臣が、これは千島歯舞諸島居住者連盟が主催する北方領土ネット検定を紹介する際に、この「歯舞」という字が読めなくて「はぼまい、なんだっけ」と詰まってしまったという場面があり、いろいろと報道されました。これについては、高橋はるみ知事も「北海道知事として大変残念である」と、「もう一度しっかりと覚えてほしい」と厳しいコメントを、道民の思い、元島民の皆様方の思いをしっかりと代弁されています。このように北方担当大臣が歯舞の字を読めなかった理由などについて、道として大臣に説明を求めていますか。

答弁 : 宗万参事

島尻大臣の発言についてでございますが、内閣府北方対策本部参事官から、大臣の発言に関して説明があり、「記者会見の場で、千島連盟の正式名称を確認したものであり、大臣は、歯舞という名称を承知している」とのことでございました。

2.質問 : 道としての受け止めについて

あたり前の話だと思うんですね。当然、歯舞というのを知らなかったということはなかったと思うんです。読み間違え、ちょっとつっかかっただけかと思うのですが、誰でもミスがあるにしても、間違ってはいけないところでミスをしてしまったのかなと思います。このことについて、日々、世論喚起に向けて汗をかいておられる領対本部の皆さんとして、どのような見解を持っているか、再度伺います。

答弁 : 宗万参事

道としての受け止めについてでございますが、その後の記者会見で、大臣ご自身が、「千島連盟のくだりのところで、千島歯舞諸島居住者連盟と正式名称で呼ぼうとした際に、一瞬詰まったもので、複数回、現場を視察しており、『歯舞』という字は読める」といった主旨のご発言をされており、ことさら問題にすることはないものと考えております。

3.質問 : 道としての対応について

そのとおりだと思いたいものですが、今、日ロ政府による北方領土交渉は、ウクライナ問題などもあり、なかなか順調には進んでおりませんが、一方で外相や首脳の会談実現に向けた動きもありますし、一面では希望の兆しも見えているところであります。

なによりも、北方領土対策本部の皆さんにおかれましては、交渉を支えるための力強い国内の支持を喚起するために、いろんな啓発事業をしていただいて、汗をかいていただいているところです。

そんな中で、政府として世論喚起を担当する大臣が、基本的なところで、国民の皆様に疑念を抱かせるというか、ちょっと不安にさせるようなミスになったというのは残念な限りですので、このようなことがないように、道としても政府にきちんと意見を伝えて欲しい、抗議をして欲しいと思いますが、道としてそのような対応は、大臣の発言後とられてますでしょうか。

答弁 : 宗万参事

道の対応についてでございますが、内閣府北方対策本部参事官から、既に説明を受けており、また、島尻大臣が、今月10日の衆議院の予算委員会において、「一層の緊張感をもって、職務に励んでいきたい」とご答弁されていることから、返還要求運動の一層の推進に大臣のリーダーシップを発揮していただくことを期待しております。

4.質問 : 北方四島の一括返還について

緊張感を持って職務に励むのは、私たち議員も同じだと思うのですが、北方領土問題の基礎的なところを、島名が分からないというのは論外にしても、なかなか正確に理解されていないという方は、国も地方も、議員の中にもいろんな方がいらっしゃるので、いるんじゃないかと思うんです。私自身も含め、まだまだ理解が足りない部分もあると思いますが、その一つの表れとして、「北方四島の一括返還が国是である」というようなことを公の場でおっしゃる議員も、私は過去に見たことがあります。道としても、知事が時折、四島一括返還めざして頑張るといった発言をされることがありますが、何度もこの委員会で述べてまいりましたように、政府としては一括返還ということは、方針をとっていないわけで、道のトップリーダーが、そのような言葉を使うのは、私はやはり政府の方針と合致しない言葉を今使うことは、今後、控えるべきだと思うのですが、このことについての道の見解を改めて伺います。

答弁 : 宗万参事

四島一括返還についてでございますが、政府においては、四島一括返還につきまして、政府の基本方針を踏まえ、北方四島の返還を願う強い思いを表明したものであると認識しているとの考えが示されているところであり、「北方領土を行政区域として所管する北海道知事として、生まれ育ったふるさとの一日も早い返還を切望されている元島民の方々のご心情を考え、国の外交交渉を地域から後押しするため、四島一括返還を国民一丸となって粘り強く訴え、運動を展開していくことが大切である」ということが、知事の考えでございます。

指摘 : 

四島一括返還を国民一丸となって、というお言葉を今いただきましたが、今日、根室の旧知の市議会議員の方々も、この場に来られていますけれど、原点の地である根室の方々は、一括で帰ってくるということは、ほとんど現実的に、そういうことは厳しいんじゃないかという認識をお持ちだと思うんです。四島を最終的に返してもらうことは、絶対ズレませんが、少しでも前進をさせて欲しいという思いが、多くの方々の総意ではないかと私は思っておりますので、是非、そうした考えもあるということを、道としてはしっかりと受け止めていただきたいと、ここで指摘をさせていただきます。

 

新幹線開業に合わせた啓発活動について

5.質問 : 検討状況について

テーマを変えまして、今日からほぼ1カ月後の3月26日、北海道新幹線が開業を控えています。

道新にも、毎日、開業まで「あと何日」といって、順番のコラムリレーなどが掲載されて、多くの道民の皆様が3月26日を心待ちにされていると思うのですが、国内外、特に全国の大きな注目を浴びる、この北海道新幹線の開業に合わせて、北方領土問題の啓発事業も、是非、すべきではないかという質問を前回の委員会でさせていただきました。

それについては、新函館北斗駅の構内ではなくて、他の隣接地域において、様々な啓発事業を予定されているとの答弁があったのですが、アイヌ文化の発信と同じように、駅の構内にしっかりとしたスペースをとって、多くの人の注目がその場に集まるように、そして北方領土問題が、まだ未解決である問題だということをアピールする、是非そういう設えをしていただきたいとの質問をしたのですが、それについては、様々な場を活用して検討して啓発に努めてまいるとの答弁をいただいております。

あれからまだ一カ月も経っていない状況ですが、北海道新幹線の開業を控えて、あと一カ月、現在の検討状況について説明をお願いします。

答弁 : 宗万参事

新幹線開業に合わせた啓発についてでございますが、新函館北斗駅構内の展示につきましては、スペースの関係などにより難しい状況でございますが、引き続き、新幹線開業に合わせた啓発活動について、関係部局などと調整を行い、検討を進めてまいります。

6.質問 : 

スペースの問題もいろいろあるとは思うのですが、これ、本当に国家の問題であり、アイヌ民族政策と合わせて北海道がリードしていかなければいけない問題だと思っております。

北海道新幹線開業については、地元の道南の方々はじめ、多くの方が心待ちにしてますが、一方で、遠く離れた、まさに北方領土問題原点の地の根室の方々だとか、一方で、北方領土問題のように一向に進まない問題に心痛めて悩み苦しんでおられる方もいることを考えたら、せめて前向きな気持ちを持っていただくためにもですね、この絶好の機会を、是非、スペースの問題、なんとか解決をしていただいて、根室の方々、元島民の方々に希望を持っていただくような啓発事業を是非行っていただきたいと思うのですが、見解を再度伺いいたいと思います。

答弁 : 宗万参事

新幹線開業に合わせた啓発活動についてでございますが、地元の渡島総合振興局などと連携を図りながら、北方領土問題について、多くの皆様に関心を持っていただけるよう、効果的なPR活動に努めてまいりたいと考えております。

指摘 : 

時間も限られた中で、大変かと思いますが、場所を使わなくても出来る方法など、いろいろあるかと思いますので、是非、引き続き検討を進めていただきたいと思います。