北方領土対策委員会で質問しました!

9月21日に日ロ外相会談、同月28日に首脳会談が行われました。昨今 の日ロ関係は、ロシア側が領土問題の存在を明確に否定する発言をする等、特に領土交渉の面で停滞しています。直接交渉に関わることはできませんが、北方領土を行政区域として抱える道も、厳しい中でもできることをやるしかありません。

また、今のような状況に至っても、まだ「四島一括」を訴えるのであれば、あまりにお粗末です。

それらについての道の見解を質しました。写真は、8月28日の大会のものです。

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平成27年北方領土対策特別委員会開催状況

開催年月日 平成27年10月1日(木)
質問者 北海道結志会 浅野 貴博 委員
答弁者 北方領土対策本部 参事

今後の北方領土交渉の行方について

1.質問 :

先月の21日に日ロ外相会談が行われました。これは先方のロシアのラブロフ外相が「北方領土問題については議論しなかった」といった、まるで領土問題の存在を否定するかのようなコメントを記者会見でされるなど、会談の様子は総じて非常に厳しいものであったという印象を私はもっていますが、道として今回の外相会談、どのように評価をしているのかその見解をお願いします。

答弁 : 宗万参事

日露外相会談についてでございますが、外務省の資料によりますと、この会談におきまして、北方領土問題について、外務大臣同士で突っ込んだ議論を行い、事実上一時中断しておりました平和条約締結交渉を再開し、10月8日に次官級の平和条約締結交渉を実施することを確認したほか、国際会議等の機会を活用するなど、様々な形で首脳同士や外務大臣間の直接の対話を継続することで一致いたしました。

また、岸田大臣からは、昨今、北方四島をめぐるロシアの一方的な行動や発言が繰り返されていることは極めて遺憾であり、受け入れられないと改めて伝え、抗議したほか、四島交流や北方墓参等を円滑に実施するため、実務的な協議を行い、早くから準備を進めていくことで一致し、日露の漁業分野の協力に前向きに取り組んでいくことについても、双方で確認したところでございます。

今回の日露外相会談は約1年8ヶ月ぶりに開催されたものでございまして、道といたしましては、今後の日露間の外交交渉の推移を注視してまいります。

2.質問 : 

この21日の外相会談に続きまして、29日には、日ロの首脳会談も行われています。ここでは、2年前の2013年4月の日ロ共同声明に基づいて、双方が受け入れ可能な解決策を作成するために、交渉を前進させていくというそのことが確認され、21日の外相会談ほどの日ロ双方の食い違いは見られなかったんじゃないかと思ってますが、領土問題解決に向けて交渉していこうというロシア側の積極的な姿勢が示されたものではなかったと私は考えております。道としての今回の日露首脳会談の評価、どのように考えているか見解を伺います。

答弁 : 宗万参事

日露首脳会談についてでございますが、この会談の終了後、外務省から発表された資料によりますと、

  • ・北方領土問題については、双方が受け入れ可能な解決策を作成するため、平和条約締結交渉の前進を図ること、
  • ・国際会議の機会を活用して、首脳会談を開催し、首脳レベルでの対話を継続すること、
  • ・プーチン大統領の訪日に向けて、引き続きベストな時期を探っていくこと

などについて一致したとのことでございます。

領土問題の解決には、日本とロシア両国の対話が不可欠でございまして、外相会談に引き続き首脳会談が開催され、今後の対話継続が合意されたことは、停滞していた両国の関係を前進させる上でも、有意義な会談であったものと認識をしております。

3.質問 : 

只今の答弁で、外務省から発表された資料によると、と宗万参事からご答弁いただいてますが、外務省から何か直接説明があったり、道として実際どうだったんですかと説明を求めたり、そういうやりとりは、なされていませんか。

答弁 : 宗万参事

委員からのお問い合わせについてでございますが、外務省とは日ごろから連携をして仕事を進めているところでございまして、今回につきましても、私どもの方から会談結果について、外務省への情報提供を依頼いたしまして、外務省から公式発表と同じ内容でございますけれども、このような結果になりましたと報告をいただいているところでございます。

4.質問 : 

「われらの北方領土」などを見直しても、領土交渉はしていないだとか、その前に9月2日モルグロフ外務次官が、領土問題は既に解決された問題であると、そうした問題の存在を否定するような発言がロシア側からなされてきたのは、今回が初めてだと思うんですね。過去、何度も難しい局面を迎えてきた日露関係又は北方領土交渉ですけど、今の状況は過去にない極めて厳しい状況だと私は認識をしております。そうした危機感をぜひとも道も持っているものと思いますが、このような中でですね、本当にですね直接交渉に関われない非常に苦しい立場であるんですけど、道として今後、北方領土問題の解決に向けて何をしていくという考えでいるのか説明願います。

答弁 : 宗万参事

道の取組についてでございますが、ロシア政府要人の相次ぐ北方領土への訪問など、最近におけるロシア側の様々な言動は、いずれも日本の立場と相いれないものでございまして、一日も早い領土返還を願う元島民の方々の心情を察しますと、極めて遺憾でございます。

こうしたロシア側の動きがどのような事情によるものかは、なかなか見極めることは難しいところでございますが、先日の首脳会談で対話の継続が合意されたところでございまして、政府間同士の外交交渉と併せて、地域レベルでの交流を進めていくことも重要であるため、四島交流事業などを着実に実施するとともに、国民世論の喚起のための街頭啓発活動や署名活動などによりまして、多くの方々に返還運動に参加していただきながら、領土返還に向けた機運の醸成に取り組んでいくことが大切と考えております。

5.質問 : 

今日、先程報告いただいたように、まさに高橋知事が、篠原局長と共に上京されて、菅官房長官、城内外務副大臣に面会をされて、色々な要請をされると伺っていますけれど、具体的にどんな要請をされる予定なんでしょうか。今の時間、既に終わっているかどうか分からないので、次の委員会で改めて報告はいただくものと思うんですけど、どんな要請を具体的にされるのか。 このような厳しい状況を受けても知事が常々おっしゃっているような「四島の一括返還」実現に向けて、政府頼みますというような要請をされるのかどうか説明願います。

答弁 : 宗万参事

この度の中央要請についてでございますが、本年度第2回目の北方墓参が、現地での入域手続きを行うことができず、中止となりましたことから、今後の北方墓参の円滑な実施と併せ、日露両国の外相会談や首脳会談が相次いで開催され、今後の対話継続も合意されましたことから、一日も早い領土返還を願う地元としての強い思いを込め、政府及び外務省に知事と千島連盟の脇理事長が、直接要請するものとしたところでございます。

指摘 : 

詳しい報告は、後日、伺えると思いますので、そこでまた、疑問点があれば、質疑をさせていただければと思うんですが、先程申し上げたように、非常に今、厳しい状況にございます。かといって、私どもとして、北方領土の返還を諦めるということも、もちろんできません。

私どもができることは、返還の機運の醸成、世論の啓発を諦めずに行っていくことだと思いますので、道におかれましても引き続きこれまで以上に取り組んでいただきますようにお願いして、指摘をして質問を終わりたいと思います。